【水曜】第42回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.02.18 / 連載

第42回寒いのにご苦労様です

とある中堅チェーンの店頭には、いつも綺麗目のおねーさんが立っています。きっと呼び込み兼ウェルカムガール的な役目かと思うんですが、あれを見るたびに意味あるのかなと疑問に思うのです。筆者的には「世の中でトップクラスに無駄な仕事」だと思いますし、同行者にそう言ったら大ウケで、みんな同じようなことを考えていました。

おねーさん以外にもティシュ配りで呼び込み的なことをしているホールは多々ありますが、果たして効果はあるんでしょうか。打ちたいなという目的を持っている人は呼び込みなんかなくても入店しますし、そうじゃない人はティシュを貰ってさようならですよね。認知度を上げるという意味はあるかも しれませんが、パチンコ・パチスロに興味がない人にとってはスルーされるのがオチ。ましてや筆者みたいなヘソ曲がりにとっては、そんなことをする ホールはよっぽど客がいないんだと勘ぐって他のホールで打とうということになります。そしてそんな人件費を使うなら出玉で還元してくれと考えるの は、筆者だけではないはずです。

いわゆる特定日の宣伝には、なにかしらの効果があるのは間違いないでしょう。特にユーザー向けメディアへの出稿は、興味がある人が見るものだからこそなおさらでしょう。でも不特定多数に向けてアピールするのなら、興味がない人でも楽しめるホールであることが前提になるはず。おねーさんや ティッシュに釣られて入店したとして、1000円で10回転しない、数万円使っても当たらないなんてことになったら、ファンになるどころかアンチに なっても仕方ありません。広告宣伝ができないから客が減ったと嘆く前に、そんな営業をしていることを見直すべきではないのかなと思います。

いつも店頭に立っているおねーさんには寒い中本当にご苦労様と言いたいですが、そこに意味を見出せないファンも少なくありません。そしてそれを良 しとしているホール側に対しては、もっと他にやるべきことがあるんじゃないかと言いたいですね。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

喜納臭蔵, 水曜