【水曜】第30回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.11.26 / 連載

第30回ファンへの謝罪はないんですか

ちょっと前の話ですが、某ホールで計数機のトラブルがあったということがネッ
トで話題になりました。コネクタの接触不良で流した玉が少なく計数さ れてい
たとのことですが、「やっぱり」なんて受け止めるファンも多く、いかに信頼さ
れていないかということが改めて露呈したという感じです。今回のケースはあ
くまで「トラブル」みたいですが、昔からジェットの削りは色々なところで発覚
しています。新宿の某ホールはそれがきっかけで閉店したとの噂もあったり、
また色々な意味で話題になっていた姫路の某ホールは客側もそれを半ば了解した
うえで光りまくる某機種を楽しんでいたものでありました。

でも機構が活躍したおかげか最近ではそういう話も少なくなっていたなかでの、
今回の一件。ネットには当事者の書き込みがあったりして、その際の店 側の対
応がいかに客を信用していないか分かっただけでも価値があるのかなと。機械な
んだからトラブルというものは、あって当たり前。本来なら日々 チェックをす
るべきところ(以前からトラブルはあったみたいで、非はどちらにあるか一目瞭
然です)、頭から客側を疑ってかかる。普段からイメージ の良いことばかり
言ってても、そういうところで本質が見えてしまうのかなと。

さらにこの一件についてweb上で報告されていますが、機器メーカー側の謝罪文
が掲載されているだけ。しかも筆者の理解力が悪いのでしょうか、謝 罪してい
るのはホールに対してだけとしか読めません。これで誰が不都合をこうむったか
といえば、一番はファンであるはず。となると謝る先もファン になるのではな
いかなと思うんですが、この業界では違うんですね。そういえば機械でトラブル
があった時なんかもファンに対して謝罪するメーカーを 見たことがありません
が、なるほどそういうことなのかと。ファンが大事といいながら、何かあって
も、まるでなかったかのように振舞う。これでは正 当な信頼関係はできない
し、信用できないからファンも離れてしまう。小博打からアミューズメントへイ
メージアップを計ろうと業界一丸となって努力 していますが、綺麗ごとをこれ
でもかと並べるより、こういったトラブルがあった時に誠実な対応をすることが
一番大事だと筆者は考えます。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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