【水曜】第35回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.12.30 / 連載

第35回 ゆく年@2014

なんで歳をとると一年がこんなに速いのかと毎年のように思いますが、年内最後ということでパチンコとパチスロ、それぞれのトピックを挙げて 2014年を締めくくりたいと思います。
まずパチンコでは、「ヘソ1個賞球が可能になった新内規」でしょうか。そしていくつかのメーカーが発表した、 高スタート仕様。どちらも良く回る、そして回せることが主眼にあると思いますが、これをメーカーが主体となってやるというのは、評価したい気持ち半分、どうなんだろうという気持ち半分という感じです。

なぜなら、回す回さないはあくまでホールの運用次第というのが大前提。回らないホールには、少なくとも自分は行かないですし、それは多くの客がそうだと思います。いくら綺麗で居心地が良くて接客が素晴らしくても、それはパチンコとはまったく関係ありませんし、ホール選びの基準にはなりませ ん。回る回らないという本質から目を逸らして、それで客がつかない、機械が悪いというホールは淘汰されるべきでしょう。もちろん回らないのではな く、回せないんだという言い分があるのも分かります。等価交換に入れ替え経費等々があり、さらに粗利を考えたら、デモ画面を延々と見せられる運用 になってしまうんでしょう。でもそれが果たして、客が望んでいることなのか。ホールと客のパチンコに対する考え方の違いが、ここ数年、どんどん広がっているようにしか思えま せん。それに業を煮やしたメーカーが高スタート運用できる機械を作ったんだと思いますが、そこまでされないと気づかないのかというのが筆者の感想 だし、ましてや回せる機械も回さないホールがいかに多いかということにも驚きました。等価交換じゃなければだめ、頻繁に入れ替えをしなきゃダメ。 それでもどんどん客が減っているのが現実なんですから、これらの常識化した営業方法は間違っていると考え直す時期ではないのかなと思います。来年 はさらにパチンコに注力せざるを得ない状況になりそうですが、その際には本質から目を背けず、良く回すという当たり前のことを実行していただきた いもんです。

パチスロについては、また次回。それでは皆様、良いお年を。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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