【水曜】第29回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.11.19 / 連載

客が付かない理由はホール自身にあり

「大海3」を筆頭に「回せる機械」という言葉が聞かれますが、これってファン側からすると違和感を感じます。確かにホール側にとっては、回しても 粗利が確保できるということになるんでしょう。でもファンにとっては回してくれないとどうしようもないというイメージになり、それでいて多くの ホールで「回せる」のに「回らない」現状を見ると、ホール側が意図的にファン離れを加速させているんじゃないかと思えるほどです。

「まわるん」に限らず、「くるくる」や「デジ10」と各メーカーが回る楽しさに主眼を置いた機械をリリースしていますが、そんな意図をことごとくホール側が潰しているという現実。それでいて「ファンが減り続けています、どうしましょう?」だなんて、1回でも自分の店で打ってみれば理解できると思うんですけどね。MAXタイプが回らないのは、まだファンとしても理解できます。でも「回せる」ことがセールスポイントの機械を「回さな い」のは、果たしてこのホールは何をしたいんだと。例えば車を買う時、自社の車種のことを分かっていないようなセールスマンからは買わないと思いますし、「担当を代えてくれ」くらい言いますよね。これと同じで自店に並べている商品のことを分かっていない、回して使うべき機械を回さないホールが あったとしたら、他のホールに行くのは当たり前。少ないながらも探せばちゃんと回るホールはありますし、そういうホールはお客さんの熱気で満ちて います。

「大海3」が機種名に「まわるん」と付けた理由を、改めてホール側は考えて欲しいです。そこの意味を分かっていないホールは、早々に淘汰されて 当然ではないでしょうか。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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