【水曜】第27回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.11.05 / 連載

人様の財産を預かるなら責任を持つべし

先週、横浜の某ホールが飛んだそうです。これだけならよくある話ですが、そこの場合には事前の告知が一切なかったようで、いわば夜逃げに近い形とのこと。なんでもスタッフでさえ知らなかったらしく、開店準備をしていたら弁護士がやって来て「破産しましたよ」と告げられたとか。

それでも従業員側は労基署へ行けば給料の何割かは失業保険の形などで出ることになるかと思いますが、もっと悲惨なのは貯玉をしていた客です。ネットの書き込みを見たら数万発貯めていた人がいたらしく、少なくない金額がパー。なにより悪質なのは当該ホールは貯玉補償に加盟していなかったそうで(加盟していても客にキャッシュは戻らないのですが・・・)、まったく補償を受けられない可能性もあるということ。こんなことになっ てしまったら、もうパチンコなんかやらないと思う人も少なくないはず。

やたらと「カードを作りませんか」と勧めるホールが多いですが、「貯玉は現金化できない」ことはもちろん、「基金に加入しているかどうか」もしっかり告知すべきです。きっと契約書的なものには(ありあすよね? 筆者はカードの類は作らないと決めているため存じませんが)あるかもしれませんが、 普通はそこまで読みません。またカードを作り個人情報を晒す時点でホール側を信用しているかと思うのですが、その信頼に応えられないのなら貯玉 なんかさせちゃダメだと思います。「もうパンクしそうだ」となったら、個人情報を使ってでも告知して払い戻すべきだし、それをしないで飛ぶなんて言語道断。そういうホールがなくなることを祈りたいですし、組合からも、また色々な立場からも働きかけて欲しいと思います。
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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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