【水曜】第22回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.10.01 / 連載

画一的じゃつまらないです

フリー稼業なので休もうと思えばいつでも休めるんですが、ちゃんと休もうと思わないとダラダラ仕事をすることになるので、あちこちに「休むからね」と宣言してから遅めの夏休みをとらせていただきました。どうせなら愛するサッカーチームの応援を兼ねてということで、九州でのアウェー戦へ。 ちゃんぽん食べて、軍艦島へ上陸して、目的の試合は勝てませんでしたが、それなりに楽しい二泊三日。でも職業病というか、やっぱりホールはチェッ クしてしまうわけで。

もともと旅打ちが大好きで、かなり昔にはファン雑誌でそんな企画も担当していたこともあって、全国津々浦々のホールを周ってきました。代表的なと ころでは沖縄の沖スロみたいに昔は地方によって人気機種に違いがあったり、営業方法も土地柄があったものです。某地方ではかけもち遊技が当たり前 とか、営業時間がやたらとに長かったりとか、初めてのホールでは色々と驚かされることも少なくはなく。特に規則改正があってみなし機が撤去される までにはマイナー機種にレトロ機種も充実、ここにはどんな機種があるのか、どんなお客さんがいるのか、どんなホールなのかとワクワクしながら訪れ たものです。

でもみなし機が撤去され、中小店舗の廃業と大手チェーンの進出などなど、今は全国どこでも同じようなホールばかり。地方に行く前はネットで色々調べた りもしますが、そのたびに「やっぱり同じか」と痛感させられます。もちろんその土地のお客さんがキレイなホールと新機種ばかりを求めた結果、こう なったともいえるでしょう。でも筆者みたいなマニアにとっては、やっぱりそれはつまらない。遠くからでも行きたくなるようなホールが、もっとあれ ばと思います。もちろんそんなホールが都会にあってもいんんです。画一的じゃない個性的なホールは、今の時代だからこそもっとクローズアップされ てしかるべきではないのかなと。

日本全国に全国規模の大きな商業施設ができて、地場の商店街が淘汰されていく。確かに地元の人にとっては利便性は高まりますし、それは否定することではない。でも中小のお店だって、大手にはない特徴があれば生き残っていけるし、以前よりも集客力を高めることだってあるんです。ホールだっ て、きっとそうなんじゃないのかなと。例えば1島だけ、どのホールにでもある死に島みたいなところに、このホールじゃなきゃ楽しめないといった個 性的な島を作ってみる。そんなことから始めてみるてはいかがでしょう。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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