【水曜】第19回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.09.10 / 連載

次はホールの番です

「大海3」が発表されました。筆者も品川へ行きましたが、いや実にすごい人で。しかも今回、ホールの皆さんがいつになく真剣に試打されていたようで試 打機がなかなか空かず、筆者としてはプレスという立場もわきまえ打たずに帰りました。またショールームで打てばイイですからね。

しかしこれだけ真剣に打たれていた理由は、仕様を考えれば当然でしょう。回せるスペック、そしてまわるんシステムと、ホールさんにとっては気にな るところがたくさんありますから。特にまわるんシステムの肝である電チューやスライダーは、パンフだけではわからないところ。実際に触ってみない と実感できませんが、この「実際に触ってみなければ」というところがある機械って、考えてみればそんなにあるもんではありません。それもギミック や演出ではなく、パチンコの根本的なところでそんなアイデアを盛り込まれているだけでも、最近では画期的なのかなと。右打ち中の大当たりは全て 16Rですよとか、この演出がアツいですよとかアピールされても、それはあくまでパチンコというパッケージのなかのごく一部。大半の時間は「通常 時」に割かれるものだし、そこが楽しくなければなかなか打ち続けられるもんではありませんから。

通常時(デジパチにおいてはいかに変動させるかということになるかと思います)が楽しいかどうか、つまり回るかどうかはホールの運用に負う部分が 多くなります。その結果、仕方ないということも理解はできますが、楽しめないくらいにしか回らないホールが圧倒的というのが現状です。それを機械 側からなんとかしようというのが「まわるんパチンコ」ということになるんでしょう。これまでも回せる機械はいくつかありましたが、回せるのに回さ なかったホールばかり。それでいて失敗したと責任転嫁をするなら、「回せる」ではなく「回ってしまう」へと考え方をシフトする。しかも集客が見込 めるビッグコンテンツで、それをやる。ここまでされてなお、回ってしまう機械を回さずに運用したら、もうこの業界はファンから完全に見捨てられる とさえ思います。ここまでやってくれたんなら、その思いに応える。そして期待してくれるファンを裏切らない。ホールの皆さんには、どうかそういっ たことを良く考えて欲しいと切に願います。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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