【会員限定】三木流「Sブラックジャック2の評価」
2015.10.09 / 連載【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
皆さんこんにちは!!70回目の連載になりました。今回は、ネットの「スーパーブラックジャック2」(納品11/15~)の評価をしてみたいと思います。ブラックジャックとしては第3弾となる本機ですが、リオシリーズで数えると8作目となります。連敗続きのリオシリーズですが、ストックタイムだけは別物なのか、試打してきました。
<ボーナス>
リアルボーナスと擬似ボーナス両方を搭載。
■リアルBIG:236枚
■リアルREG:88枚
■擬似BIG:120枚
■擬似REG:60枚
<確率&出玉率>
■BIG合算(リアル+擬似)
設定①:1/176
設定②:1/167
設定③:1/157
設定④:1/141
設定⑤:1/113
設定⑥:1/79
■REG合算(リアル+擬似)
設定①:1/304
設定②:1/286
設定③:1/268
設定④:1/238
設定⑤:1/187
設定⑥:1/129
■ストックタイム
設定①:1/1585
設定②:1/1421
設定③:1/1270
設定④:1/1068
設定⑤:1/748
設定⑥:1/445
■出玉率
設定①:97.1%
設定②:98.6%
設定③:99.9%
設定④:102.8%
設定⑤:108.7%
設定⑥:119.9%
<通常時>
ベース:35.6G/50枚
コイン単価:2.7円(設定①)
天井:777Gで擬似ボーナス当選
<ART>
純増:1.7枚/G
セットストック×継続率
■ストックタイム(通常ART)
1セット50G
初回継続率40%、2セット目以降50%
ストックタイム中は1/17で擬似ボーナスをストック
■リナチャンス(ストック高確率ゾーン)
ストックタイム中に突入する可能性のある高確率ゾーン
リーチ目出現率が1/3にUP
ハズレ目出現まで継続
<感想>
筐体は新筐体となりましたが、目新しさはなくオーソドックスなもので、液晶右にはルーレット型の役物と液晶左にはトランプ型の役物が搭載されていますが、変わった動きはせず光るだけの役物でした。液晶演出自体もいつものNETのクオリティで並の出来ですが、昔のブラックジャックで記憶のあるキャラクターも登場し懐かしさは感じました。
スペックは純増1.7枚のA+ARTタイプ。リアルボーナスと擬似ボーナスを搭載している点は特徴的です。ゲームの流れは、通常にレア役を引いてボーナスに当選するかどうかが基本の流れで、ボーナス当選後に昇格抽選ゾーンで、本物ボーナスか擬似ボーナスかの判定がなされます。その昇格抽選ゾーンで、ストックタイムにまで昇格できれば、ボーナス終了後にストックタイムが発動する仕組みです。ストックタイム中は、1/17で擬似ボーナスをストック。ストックタイムにも継続率があり、3連程度なら現実的に連チャンし、その間にはボーナスを10個ぐらい貯めることができるので一連の流れで700~800G継続して1000~1500枚の獲得となる出玉の塊は頻出しそうです。ただ、純増が1.7枚/Gなので、スピード感はなく、ロング継続の可能性はあるので、夜からは打ちにくいスペックとなりそうです。
他の懸念点は、擬似ボーナスのBR比率が55:45のようで、連チャンしてもREGばかりということも考えられます。ストックタイム突入率の設定差が激しく、設定6の出率は119%でエクストラモードとなっており、設定6が即バレで使い方が難しいこともネックとなりそうです。
ストックタイムの仕組み自体はただのセット数上乗せなのですが、リーチ目の出現など見せ方が工夫され、昔のストックタイムを再現している点は高評価。新筐体となっても価格は良心的で実売30万程度となりそうなので、バラエティーには買いやすい新台です。それでも純増1.7枚/GのA+ART機なので脇役扱いで、大型店でも最大で4~5台まで。最近のNETの実績を考えると、多台数は避けざるをえません。
しかし、多台数は避けたいものの、小台数なら導入したくなる、率直にいって試したくなる台です。4号機時代を知っているスロットユーザーなら触りたくなる台だと思われます。ネットさんの台ってこういう台がなぜか多いんですよね。バラエティーには入れてみる価値がありそうです。
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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。