「港珠澳大橋」開通に遅れも/建設コスト高

2014.11.14 / カジノ

香港政府の運輸住宅局は、2016年に開通が予定されている海上橋「港珠澳大橋」の建設費が、当初の計画から50億香港ドル(約740億円)膨らみ総額で354.3億香港ドルになる見通しを明らかにした。

11月9日付けの香港紙「サウスチャイナモーニングポスト」によれば、コスト増は建設に関わる人件費や資材の価格の高騰が主な要因。一方、開通時期に関しては、香港の出入境施設が設置される人工島の完成が計画よりも1年ずれ込む可能性もあり、正確な開通時期は未だ不透明な状況だ。「港珠澳大橋」は、香港とマカオ、広東省珠海市を結ぶ全長約50キロメートルの海上橋で、商業や観光の要衝である「珠江デルタ地区」の経済を活性化するインフラとして期待されている。香港・マカオ間を車で約30分と従来の約半分の時間で往来可能になるため、両地の観光産業にとっても好影響を与えると見られている。

※画像は港珠澳大橋の完成イメージと人工島の基礎部分の輸送の様子(出典:港珠澳大橋管理局)

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