西陣が廃業、桐生三大メーカーの一角崩れる

2023.03.01

3月1日、パチンコメーカーの西陣が廃業することを発表した。

リリースによると、パチンコ市場の縮小、新型コロナ感染拡大とが廃業の理由となっており、市場環境は今後さらに厳しくなる状況にあり、事業を終了し廃業するしかないと決断し、70年あまりの歴史に幕を閉じることとなったという。

1951(昭和26)年に西陣は創業、1960(昭和35)年に販売部門を西陣に、製造部門をソフィアに分社化。かつては、平和、SANKYO、西陣をまとめて「桐生三大メーカー」「桐生御三家」などと呼ばれていた名門だった。近年は西陣ブランドだけではなく、エース電研企画の遊技機をソフィアが開発するなど、活動を続けてきていた。

2022年、2021年のソフィアが開発した遊技機と販売台数

販売時期 機種名 名義 販売台数
2022年11月 PモンキーターンⅥ超抜 エース電研 7000台
2022年8月 P刀使ノ巫女 エース電研 300台
2022年3月 PハイスクールD×D真紅 MC 西陣 1300台
2021年10月 P花満開 月光 ZC 西陣 1200台
2021年8月 Pモモキュンソード閃撃 MD 西陣 3000台
2021年8月 P織田信奈の野望 全国版 MGa エース電研 3000台
2021年5月 PモンキーターンV MD 西陣 5000台

(販売台数はRe.designを参照して作成)

同社HPによると、資本金は1億円。平成26年12月時点での社員数は175名となっている。3月末をもって販売事業は完全撤退。製造のソフィア、補給部品を取り扱うエース電研は引き続き部品供給などは行われる模様。ただし、株式会社西陣アーキテクト、有限会社九州西陣販売は、西陣の商号を利用しているが、同社からは独立しており、今後も事業を継続するという。

 

 

最新NEWSはPiDEA公式Twitterから!

西陣, ソフィア