2024.03.25/メーカー
西陣が廃業、桐生三大メーカーの一角崩れる
2023.03.013月1日、パチンコメーカーの西陣が廃業することを発表した。
リリースによると、パチンコ市場の縮小、新型コロナ感染拡大とが廃業の理由となっており、市場環境は今後さらに厳しくなる状況にあり、事業を終了し廃業するしかないと決断し、70年あまりの歴史に幕を閉じることとなったという。
1951(昭和26)年に西陣は創業、1960(昭和35)年に販売部門を西陣に、製造部門をソフィアに分社化。かつては、平和、SANKYO、西陣をまとめて「桐生三大メーカー」「桐生御三家」などと呼ばれていた名門だった。近年は西陣ブランドだけではなく、エース電研企画の遊技機をソフィアが開発するなど、活動を続けてきていた。
2022年、2021年のソフィアが開発した遊技機と販売台数
販売時期 | 機種名 | 名義 | 販売台数 |
2022年11月 | PモンキーターンⅥ超抜 | エース電研 | 7000台 |
2022年8月 | P刀使ノ巫女 | エース電研 | 300台 |
2022年3月 | PハイスクールD×D真紅 MC | 西陣 | 1300台 |
2021年10月 | P花満開 月光 ZC | 西陣 | 1200台 |
2021年8月 | Pモモキュンソード閃撃 MD | 西陣 | 3000台 |
2021年8月 | P織田信奈の野望 全国版 MGa | エース電研 | 3000台 |
2021年5月 | PモンキーターンV MD | 西陣 | 5000台 |
(販売台数はRe.designを参照して作成)
同社HPによると、資本金は1億円。平成26年12月時点での社員数は175名となっている。3月末をもって販売事業は完全撤退。製造のソフィア、補給部品を取り扱うエース電研は引き続き部品供給などは行われる模様。ただし、株式会社西陣アーキテクト、有限会社九州西陣販売は、西陣の商号を利用しているが、同社からは独立しており、今後も事業を継続するという。
