【日曜】藤崎敏郎「成功の鉄則TOTEモデル」

2014.10.27 / 連載

藤崎敏郎の人材育成セミナー第16回

「失敗とは何もしないこと! 何度でも繰り返せばできるようになる!

社員研修の受講者に、新しい実習をやらせようとすると、「難しい」と言われることがあります。人前で3分間スピーチをしてもらうようなケースです。これは、「難しい」という言葉の使い方を間違っています。「難しい」とは簡単にできないようなことをいいます。3分間のスピーチは誰でも簡単にできます。この受講者は、やったことがないことを「難しい」と言っているだけなのです。「やったことがないこと=難しい」という図式で答えています。どんなことも最初はうまくできません。そこで、「TOTEモデル」と言う考え方があります。この順番で繰り返せばできるようになるという仕組みです。

・T(TEST)⇒テスト

・O(OPERATE)⇒何かを行うこと

・T(TEST)⇒テスト

・E(EXIT)⇒出口(成功)

つまり、何らかのやるべきことがあれば目標とやるべきことを確認して、行動を起こして、その結果を再確認して、うまく行かなければ再度行動して、うまくいったら出口(成功したので終了)に向かうということです(簡単に言うとできるまで繰り返すことです)。

もちろん、一回だけではうまくいかないので、T⇒O⇒T⇒O⇒T⇒O⇒T⇒Oというように、何度でも繰り返すのです。この事例で有名なのはエジソンです。電球の開発で、10000回のT⇒Oを繰り返して、やっと10001回目にE(出口)をみつけたという逸話は有名です。エジソンはうまくいかなかったことを「失敗」とは言わなかったそうです。インタビューで「10000回失敗して大変でしたね」と言われたときに、エジソンは「失敗ではない。うまく行かない方法を10000通り発見しただけだ」と答えたそうです。これくらいの気持ちがあれば、どんなこともできるようになりますね。

私たちの事例だと、自転車に最初の乗れるようになった時のことを思い出してください。何度も転んだと思います。これがT⇒O⇒Tの繰り返しだったのです。そして、最後に乗れるようになったと思います。これが、E(出口)です。

成功者のほとんどの人は、仕事において「失敗はない」と言っています。何度でもチャレンジすれば、成功することをほとんどの成功者は知っているからです。普通の人が「失敗」だと思うことを「成功へのチャレンジ」だと思っています。そして、何もしないことが失敗だと成功者たちは教えてくれています。ところで、ある人から、スピーチや人前での話しを上手にできるような本を教えて欲しいという依頼がありましたが、そのような本はありません。今回の話しで分かるように、何度でも繰り返すという体験をしなければなりません。できるようになるまで繰り返すことです。

今回の格言は、「失敗とは何もしないこと!何度でも繰り返せばできるようになる!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

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元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとし て独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1人事コン サルタントと言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メ ンタルヘルスマネジメント2級

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