【日曜】藤崎敏郎「ホウレンソウ2つのポイント」

2014.11.23 / 連載

藤崎敏郎の人材育成セミナー

第20回 「ホウレンソウをしっかりする前提!」

部下指導の大きなテーマに「ホウレンソウ」があります。上司も部下も社内のホウレンソウの徹底ができていないことに悩んでいるケースが多いのです。

ホウレンソウは、「報告」「連絡」「相談」の頭文字をとったもので、仕事の基本です。私たちの仕事は、自分一人だけで成り立っているわけではありません。また、たった一人でいい仕事ができるわけはありません。仕事には、仕事を指示する上司の存在があります。いっしょに仕事をする先輩や仲間の存在があります。取引先や協力先など外部の関係者の存在があります。そして、何よりもお客様の存在があります。それにもかかわらず、それらを無視して、それぞれが自分勝手な仕事の進め方をしていたとすれば、仕事が円滑に進まないでしょう。それだけでなく、ホウレンソウのミスによるロスが発生するでしょう。ムダ、ムラ、ムリの「ダラリ」が発生して、その対策に店長やマネージャーが一日を費やしてしまうケースも発生するのです。

今回はホウレンソウの最初に土台となることをお話しします。それは、ホウレンソウをする人と、される人どうしの人間関係です。お互いが相手に苦手意識を持ったままでは、ホウレンソウもなかなかうまくいきません。また、相手が変わってくれるのを待つだけでは、人間関係が改善されるはずはありません。そこで重要になってくるポイントが2つあります。

一つ目はあいさつです。あいさつは人間関係の基本です。朝のあいさつは、自分の仕事に対する意欲や健康状態を伝える、「朝一番のホウレンソウ」でもあります。あいさつは、単なる声かけのマナーではありません。あいさつができない職場では、ホウレンソウがうまくいくはずがないのです。朝のあいさつは、一日の仕事、ホウレンソウの入り口そのものと考えて、明るく、元気に率先垂範しましょう。

二つ目は返事です。元気な返事は、とても気持ちのよいものです。呼ばれたときの「はい」という返事は、「私はここにいます」という最初の報告でもあります。よいホウレンソウはよい人間関係の上にできます。よい人間関係はよいホウレンソウの上にできます。元気なあいさつと返事を実行させましょう。ホウレンソウの大切なポイントについては、これからも書いていきます。

今回の格言は、

「ホウレンソウは、“あいさつ”と“ハイ”の返事がキメ手!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

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元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとし て独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1人事コン サルタントと言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メ ンタルヘルスマネジメント2級

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