【日曜】藤崎敏郎「組織力を高めるリーダーの鉄則1」

2015.02.16 / 連載

崎敏郎の人材育成セミナー

第32回「できるリーダーの行動習慣」その1

部下指導に役立つ管理職の行動習慣があります。成果を出すリーダーの当たり前の行動習慣です。以下を実践してビジネスを向上させましょう。

1、出社したら、ひとり一人に「おはよう!」と声をかける

「おはよう!」と声をかけたときに、朝一番のメンバーの表情を確認します。ある店長は出勤したらホールを歩きながら、一人ひとりに声をかけるのが習慣になっているそうです。朝顔チェックと言っています。店舗の雰囲気が明るくなってきたといいます。

2、メンバーと個別ミーティングする時間を決める

一人ひとりと個別に相談しながら決めています。本人を尊重していることが伝わります。

3、メンバー一人ひとりの1日の行動を確認する

全体への連絡や確認だけでなく、「今日の大切な仕事は何?」「なるほど!それは大事だね!」など個別に声かけします。これによって、一日の仕事に対する気づきを与えることが出来ます。連絡・報告もれや忘れ物がなくなります。部下からの相談のきっかけをつくることもできます。

4、良い結果だったら大げさに喜ぶ

すこし大げさに喜びましょう。拍手、バンザイ、円陣、ハイタッチをしましょう。人は誰でも「ともに喜び合える仲間になりたい」「認められたい」のです。そのような思いに応えるように、目に見える形で印象的に演出しましょう。より一層「チームのために貢献したい!」と本人が感じることができます。さらに感謝の気持ちを伝えるときは笑顔で、メンバーの顔をしっかりと正面で見ながら、力強く相手の手を握りしめましょう。

5、良くない結果だったら一緒に考える

失敗から学ぶことの大切さを伝えること。ある店舗では、クレームをケーススタディにしているそうです。ミスした人を責めるのではなく、さらにどうしたら良かったのかを皆で考えるミーティングを持っています。

6、懇親会などでは自分の失敗談を告白する

メンバーとの精神的な距離を縮めます。懇親会などは、お互いを知り合う絶好のチャンスです。しかし、こちらから一方的に話をしがちです。あれこれ仕事への取り組み方、過去の成功体験など自慢話をされるとうんざりします。そこで、ちょっとした自分の失敗談を告白してみましょう。「実は私もと…」やさしく語りかけてみましょう。自らのミスを告白し、それをメンバーと共有するのです。遠い存在だった上司が「自分と同じなんだ」と心のハードルも低くなります。さらに自分の話をする延長線上で「なにか最近うまくいかないことはない?」と聞いてみるのも良いでしょう。話しの内容を評価したり、アドバイスは不要です。あくまでも聞き役に回ることです。

7、自分の家族のことなどプライベートを話す

メンバーと親しくなりましょう。自分の親のこと、妻や子供のことを話し合える関係になると、一気に仲良くなります。

今回の格言は、

「できるリーダーの行動習慣!これを率先垂範すると部下が育つ!!」

*次回はミーティング時などのできるリーダーの行動習慣について書いていきます。お楽しみに!

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとして独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メンタルヘルスマネジメント2級、宝地図ナビゲーター、レイキティーチャー、エネルギーマスターなど

http://p-link.co.jp/index.html(ホームページには各誌の書いた原稿を掲載中)

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