「メダルレス機の登場は来年4月〜5月」兼次日電協理事長が言及/回胴遊商総会

2021.05.25 / 組合・行政

5月25日、回胴遊商は令和3年度の通常総代会および組合大会を、都内の「東京ドームホテル」で開催。役員改選で大饗裕記理事長が3選した。

大饗理事長はあいさつで、経過措置の再延長によって販売商社が苦しい立場に陥っていることに対し、「昨年、21世紀会で決議をした内容を先般改定し、結果的には来年1月までという形になった。本当に苦しい状況の中でまたしても延長となった」と述べ、深謝した。

その上で、「三度理事長に選任されたということは、昨年来の経過措置の延長も含めて責任をしっかり果たせということだと思う。新規則機がなかなかファンに喜んでもらえないということが経過措置の延長にもつながったのではないか。これから規制が緩和されたパチスロ機が、そしておそらく来春になるだろうがメダルレスが登場してくる中で、しっかりと後方支援をして胸を張ってホール購入いただける機械が待たれるところ。また、メーカー団体とホール団体の間で販社団体として機械の流通だけでなく、心の流通を担っていきたい」などと抱負を語った。

行政あいさつでは警察庁保安課の小堀龍一郎課長の祝辞を松尾健弘専務が代読。「21世紀会で決議した旧規則機の計画的かつ着実な撤去への尽力を期待する」とともに、「新規則機の設置増に伴い健全な中古機流通が重要になる」と強調し、改めて中古機流通の基本を徹底するよう要請した。

また当日は、全日遊連の阿部恭久理事長と日電協の兼次民喜理事長が、それぞれビデオメッセージを寄せた。その中で、兼次理事長はパチスロ6.2号機およびメダルレス機について次のように言及した。

「遊技機については厳しい規則改正によりコロナ禍以前から客離れが続いていたが、パチンコ機に関しては昨年種別混合の高スピードタイプという一筋の光明が見え始め、パチスロにおいても昨年秋と今春立て続けに低ベース化と有利区間1500ゲーム規制の撤廃というゲーム性のボトムアップにつながる緩和を行政のご理解により実施できることとなった。これによりどのようにゲーム性が上がるのか。ベースが低くなるとどうなるかはみなさんが一番ご存知だと思う。また、1500ゲーム規制がなくなるとどうなるか。まずは6号機のネックであったプレーヤーのヤメ時が分からなくなる。これは大きな進歩。加えてATをうまく調整して引っ張ることができる。これも画期的なことだと思っている。これらの性能を持ったいわゆる6.2号機はまだ市場に出ていないが、周知のように1500ゲーム規制から3000ゲームに伸ばした低ベース機が今年の秋から冬にかけて出てくる。さらに有利区間ゲーム数の規制完全撤廃のメダルレス機が来年の4月から5月にかけて登場するはず」

さらに「今、日電協・日工組では頭を悩ませている問題がある」として、こう付け加えた。

「メダルレス機の行き過ぎをどうやって抑制するか。組合内ルールの制定に苦慮している。やりすぎると自ら首を絞める結果につながりかねない。今回の希望が持てる新基準の〝パスポート〟を長く大事に使って、ホールとプレーヤーが喜ぶパチスロを供給し、安定した商いができるようにしたい。それが我々が目指すところだ」

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