高橋正人「大門講話と警察の本気度」

2015.11.27 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第75回]11.17余暇進の行政講話を読み解く

11月17日の余暇進における今年最後の行政講話について、多くの方々が、それぞれの意見・想いを語り、多くの波紋を呼んでいるのであるが、すでに資料は多くの形ので目にされていると思う。しかし、直接の大門氏の言葉・口調は、余暇進オフィシャル文書だけでは伝わり難いが、「淡々というより厳しくハッキリと」と言う感想であり体感でもある。いすれにせよ、「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機の撤去」についての延長線上の話で、挨拶の最初には「ぱちんこ遊技機の健全化を進めていく上での喫緊の課題を2点お話したいと思います」。こう言って始まっている。

<「喫緊の課題の一つ」は射幸性の抑制>

■射幸性の抑制に係わる取組には一応の理解
「喫緊の課題の一つ」は射幸性の抑制にあるが、「日電協〜スロットの主基板移行」、「日工組〜大当り下限値の引き上げ」、「全日遊連〜原則的に旧基準機の認定申請不可・設置シェアの削減」、「業界6団体〜高射幸性遊技機の取り扱い合意書策定」がある事を、行政としては「是」として、「期待している」と言っている。更に、「継続率の新基準」や「傾斜値の新基準」等決定により、「市場に出回る遊技機の射幸性が段階的に落ちていく事が期待されるところであります」と言っている。つまり、「射幸性抑制=高射幸性遊技機問題」に関しては、一応の理解を示していると言って良いだろうと思う。よって、今現在の時点では『この問題では無い』と言う事になる。それを承知しておく事は、この先の対応を考える上で必要となる。

しかし、「行政は業界側を信用していない」と思われる節がうかがえる言い回しがある。「本当に市場から高射幸遊技機が、射幸性抑制遊技機に入れ替わるのかについては不透明である」・・・と言っている。その理由として、「例えば・・・」と言う前置きがあるとしても、「メーカーは・・・基準の範囲内であっても、知恵を絞って、高い射幸性遊技機を目指すならば、状況改善は見込めない」「ホールは・・・取り決め撤去目標を定めても、期限ギリギリまで高射幸性機を設置するならば、低射幸性機が販売されても市場に出回る事は期待できない」。いやぁ、完全に信用を失っていませんかねぇ(汗)。こう言われてしまっては身も蓋も無いが、行政の厳しい評価が見て取れる。

<もう一つの喫緊課題「遊技くぎ問題」>

先ず「健全化推進機構」の6月〜8月の調査結果に対して、「検定機と同性能のぱちんこ遊技機が1台も発見されない」と言い切った上で、「メーカー出荷時の性能が異なっている可能性に対して調査依頼した」と言っている。つまり、ホールにおける遊技機運用上のくぎ問題を横に置いておいて、先ずはメーカー責任のくぎ問題に触れている。

以前から、私もこの問題提起をしているが、「不正改造と称したくぎ問題」には、「①メーカー出荷〜ホール納品」「②ホール納品〜検査〜営業開始」「③通常の営業」の3ブロックに分かれている問題となる。ちなみに③の問題は「無承認変更」扱いとなるが、①と②に関しては承認前につき「不正改造」事案となる訳である。そんな中、「ホール営業内での機構調査数値」を呈しての「メーカー出荷くぎ問題」になっている点が、問題提起を複雑にし、全体的な理解を難しくしている点なのかも知れない。

別の観点からも言っている。「風営法上、遊技客が遊技で得られる玉は、大当り等役物によるものだけではダメであり、それ以外の入賞、つまり一般入賞口によるによる玉の入賞賞球がある」と呈している。これが再三お伝えしている「遊技機規則第9条」の問題である。更に「本年1月の全日遊連での行政講話から、再三是正の取組をお願いしてきたが、いったい何が改善されたのか」と明示。また「行政からうるさく言われない様にするにはどの程度、一般入賞口に入ればいいのかということに気を取られている」とも言う。つまり、行政が求めているのは検定機が検定機の性能のまま遊技客が遊技できる環境にすることである。

■この至極当たり前の前提にするために・・・
「今回要請した遊技機の回収・撤去を、実現する出発点とすべきではないか」と提案している。更に、「この前提に立たない限り、いくら業界が挙げた回収だと叫んだところで、今後もお茶を濁すような対応が繰り返されるので、状況の改善は期待できない」と、きつい指摘をされている。このあたりに行政の真剣さを感じざるを得ない。

■店舗競争も、リスク伴う事も承知した上で・・・
「問題の棚上げは、業界の健全化も発展も見込めない」と言った上で、今回最も重要なフレーズが続いた。それが、「検定機と同一性能の遊技機の出荷が実現するために、そのような遊技機をホールが購入していく姿勢を示す事が前提」と言う文言になる。引き続き、「業界を挙げた回収を進めて行くにあたり、【まずホールの意識改革】を如何に進めていくのかを考えて頂きたい」。つまり、業界が大変な事は分かっているが、ともあれ「回収・撤去」が大前提となる。・・・と言う強烈なメッセージである。

<総評>
色々と行政講話に触れる事もあるが、今回の行政講話は、「強烈なメッセージ性」を感じた。論理的解釈は、行政・メーカー・ホールと立場が変われば、その解釈も微妙に変わる事は承知しているが、最後のメッセージが「今現実の行政解釈」と言っても過言では無いだろう。現場に居た私としては、相応にビビったのもまた現実でした。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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