高橋正人「トランスフォーマーの真価を糾す」

2015.04.16 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第45回]トランスフォーマーの検証

気が付けば4月も中旬に入り、既に6月新台の話になってきました。とりあえず「6月7日」週も、相変わらずのマックス全盛! とりあえずは、本命と名高い【京楽・トランスフォーマー】を検証してみましょう。

■【仕様概要】を検証。
【トランスフォーマー】・・・「特賞確率=1/399.6・確変突入=52.0%」のマックス仕様ですね。「継続率」は・・・「高確=1/125.8」&「ST185回」と完全な「ロングST」の演出仕様です。この結果、「継続率=77.2%」となり、継続回数は「4.38回」となります。現在(4月12日)の段階で稼働好調の【サンセイ・絶狼】は、「継続率=75%・継続回数=4.0回」ですから、比較すると若干ですが、連チャン率・回数共に伸びています。「継続率=2%の差」でも「継続回数は1割程度」違いますからね。

■【出玉性能】を検証。
ですが、確変ST中の当りは「全て16R」で実質出玉は「2.250個」と最大値を誇ります。その分、通常時の特賞では「実質8R=1,120個」と、やや少な目の出玉に抑えられています。【牙狼金色】通常当り=1,630個、【絶狼】通常当り=1,680個から比較するとやや少なくなりますが、その分継続TYに振分けてあるが、それを『打ち手がどう感じるのか?』がポイントになるかもしれません。

■気になる【ST消化時間】を検証。
「ST185回」とロングSTタイプですが、「SA値=20〜21回」と想定される事から、9分程度の消化時間となる。仮に「BA値=80%」で運用した場合、約180個の玉が減算されてしまうが、「同85%=135個」「同90%=90個」と運用上大きな問題とは成らないであろう。

■【コンテンツパワー】を検証
元々は「旧タカラ」から発売されていたロボット玩具から始まったと言われているが、当該パチンコにおいては「米映画作品」の「トランスフォーマー」を題材としている。映画自体は2007年に1作目が公開され、続編の「トランスフォーマー/リベンジ」が2009年に公開、3作目「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」は2011年に公開され、第4作目となる「トランスフォーマー/ロストエイジ」が2014年8月に公開された。興行収入では、「1作目=7.1億ドル」「2作目=8.3億ドル」「3作目=11.3億ドル」「4作目=10.8億ドル」と「アナと雪の女王=12.3億ドル」には及ばないモノの、歴代TOP100作(5.6億ドル以上)に入っている。『とにかく凄い!ってなシリーズ映画だ!』って事です。

<総評>
同時リリースとして【平和・キャッツアイ】【高尾・ワシズ】があり、それぞれ「キャッツアイ=87%」「ワシズ=85%」と、高い継続率に拘っている感じです。これらに対し【「77%」のトランスフォーマー】がどう評価されるのか? 再三記している通り、<顧客の評価>とは『絶対論では無く、常に比較論で語られる』事を心して置きつつ、今後の遊技機の評価に繋げて頂きたいと思います。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

 

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