警察庁・大門課長補佐から厳しい指摘/余暇進

2015.11.25 / ホール

11月17日、余暇進は平成27年度秋季セミナーを東京・港区のホテルコンチネンタル東京ベイにおいて開催した。本セミナーでは警察庁保安課の大門雅弘課長補佐による行政講話のほか、講演として都遊協事務局次長鈴木洋一氏より適切な賞品提供の在り方について、また今後のぱちんこ遊技機開発について日工組技術担当理事の渡辺圭市氏より、それぞれ発表があった。

このうち大門課長補佐による行政講話では、高射幸性遊技機の撤去と遊技くぎの問題について、高射幸性遊技機の件では今後の遊技機開発でも「結果として遊技客の費消金額や獲得賞品総額が過大になる遊技機づくりを目指すのであれば、状況の改善は見込まれない」「各ホールにおいても、取り決めた撤去目標を定めていながら、許された期限の中でギリギリいっぱいまで高射幸の遊技機を設置し続けようとするならば、低射幸の遊技機が市場に出回ることは期待できない」と述べ、パチンコ業界の自浄能力に対してはっきりと批判と疑問を呈した。

遊技くぎに関しては、本来遊技客が得ることのできる球が失われていることが「性能変更」にあたるほか「出玉が大当り等の役物に集中し、偶然性に過度に偏った抽選機となってしまっていることも極端な性能変更を示す一面である」との見解を示し「行政からうるさく指摘をされないようにするには、どの程度一般入賞口に玉が入ればいいのか、ホールもメーカーもそのことばかりに気を取られているのではないか、業界の今年の動きを見るに、そのように考えざるを得ない」と厳しい指摘があった。

※写真はイメージです

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