林秀樹「GWに抜いたら落ち込む、でもブレるな!」

2018.04.28 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(159) GWに利益確保を進めるお店について

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。今日はGW突入2日目です。前回の記事で「GWは利益一辺倒の考え方からの転換が必要」というお話をしました。

まず前提として「時代、環境は変わった」ということがあります。「強い者が生き残るのではなく変化に適応できたものが生き残る」という有名な言葉がありますが、生物界だけでなくビジネスでもまったく同じです。変わらなければいけないのです。

現在店舗の中心、店長をされている方の年齢層は30代~40代だと思いますが、自分たちが若手の時、過去の成功体験や過去の手法ばかり語る上司に辟易していたことでしょう。そして時が過ぎて自分たちが当時の上司の年齢になり、同じことをしていたりしないでしょうか。まず、店長自身が変化するということを意識してほしいと思います。

しかしそうはいっても、特に4月前半は稼働、売上が厳しかった現実もあり、この期間に利益の確保が求められるお店も多いと思います。上記のようなことは理解しつつも、現実に対応するために利益確保週間に位置付けているお店です。もしも「変化しなければいけないこと」を理解しつつも現実的な対応をしているとするならば、その方向性は堅持してください。絶対にしてはいけないことは「ブレる」ことです。

「二兎を追うもの一途も得ず」とはよくいった言葉で、利益志向で進めているさなかに稼働が気になり中途半端にアケたところで、稼働は戻らず利益は確保できず、となってしまいます。

ただし、「利益確保に徹する」と決めたとしてもGWアケの対策はしっかりと考えておかなければなりません。それも入替などではなく(入替は集客戻しに期待できない時代、という認識は持つべきです)、「遊び」の楽しさを演出するような仕掛けです。出玉、装飾、清掃、接客等がその施策の中心になります。これらの施策はすぐの効果が期待できない(即効性がない)のでどうしても後回しになりがちですが、絶対に必要なことばかりです。

GWに利益確保を志向したお店は、GW後に長期的な落ち込みとなるかもしれません。それを理解した上で利益確保を進めてください。決してブレずに。しかし入替をその対策としているのなら、いつまでも同じことの繰り返しになってしまいます。今の時代、入替で昔のようなV字回復はありえないのにそれを期待するからおかしくなるのです。GWに利益を(多めに)取った後は、「変化を志向したお店がGW中に行ったこと」をGW後に展開してください。それは、遊技機に頼らず地道に「お店の魅力アップ」を進めることです。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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