林秀樹「CSのための利益、原点に戻ろう」

2018.05.05 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(160) GW後の営業

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。今日でGWも最終日、今回のGWはまずまずの稼働、売上だったお店が多かったと感じます。そのような良い流れの中で利益確保を志向したお店、今後の稼働維持を志向したお店といろいろあると思いますが、まずは「目指した方向性を堅持できたか?」を検証することが重要です。

GW明けの営業については、方向性を堅持できたお店はどちらの方向性で営業したとしても、すべきことは「原資を活用した“稼働維持策”」もしくは「今の流れを維持した“稼働維持施策”」となり、同じことを志向する流れになります。

一方、途中で施策がブレてしまったお店が得られた結果は「中途半端」だと思われます。今回はこうなってしまったお店のGW明け営業を考えていきます。

今回中途半端な結果になってしまったお店の根本の原因は「ブレたこと」です。おそらく次のようなこと、
・利益確保を目指したが、稼働の低下に耐えられず途中からアケた
・稼働維持を目指したが、思うように伸びなかった
をしてしまったのでしょう。あらためて、
・目標を定めて、その為に必要なこと、すべきことを明確にし、それを堅持する
これを守ることが重要です。

では、GW明けの営業としてどんな営業を目標とするべきかというと、やはり「原資の確保」を最優先すべきだと思います。

上記「GW中に稼働維持を志向できた(できる)お店」というのはそもそも、稼働低迷や利益確保に苦労するレベルのお店ではないです。また「GW中に利益確保を志向したお店」というのは原資の確保ができたので、次の仕掛けを考えることができる状況になります。今回中途半端な結果となったお店は、まずは「原資の確保で次の準備をする」ことを第一に考えなくてはなりません。

その際、当然GW明けというのは稼働が一段と厳しい状況だと思われますが、それでもまずは「利益」です。GW明けに出せるのは、そもそも利益確保よりも稼働維持が重要なお店か、GW中に利益を確保できたお店だけです。そうでないなら、まずはスタート地点に考え方を戻さなくてはならないのです。そして、繰り返しになりますが、このリセットからは絶対にブレないでください。

お客様に満足を提供するには費用がかかります。その費用を確保できなければ、いつまでたってもお客様の方を向いた営業ができません。「お客様のために、利益が必要」、今一度この原点に戻って、営業をしてほしいと思います。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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