林秀樹「表面的な真似では脱ド底辺は無理です!」

2017.09.23 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(128) 本物になる

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。今週で9月も終わります。今月の前半はまずまずの稼働でしたが、後半、3連休後からはやはりというか非常に厳しい稼働でした。これから先は遊技機撤去問題もあり期待のできない新機種を導入していかなければならず、本当に「遊技機に頼った」営業からの脱却が強く求められる時代になります。

勿論上記のこと(遊技機に頼らない営業を~)はそれなりに昔から言われてはいましたが、結局はそういった地道な努力で少しずつ、よりも「強力な新機種の大量導入」の方が即効性があることもあり、地道な努力を志向しながらも要所要所では入替パワーに頼ってきました。そして本当に、この先は遊技機のパワーでは業績アップ(または、維持)ができなくなってきます。

遊技機に頼らないとするならば何に頼るべきか、となります。結論から申し上げますと、
・モノではなく、コト
という言葉に集約されます。

物質的な「モノ」は、極論すればカネをかければ真似ができることであり差別化(=他店との違いであり、お客様が自店を選ぶ「理由」)の要素とはなり得ません。いっぽう精神的な「コト」というのは自分自身、または会社(お店)の内面から出てくるものであり、これはそれぞれ固有のものです。

例えば「販促を強化しよう」と考えたとします。その時に、
・なぜ、強化しようと思ったのか
・どのような販促がいいと思うか
・いつ、どのタイミングで強化を始めるのか
・色目、デザイン、大きさ、訴求内容
など、目的も内容も何もかもが考えた人(または会社、お店)によって違います。そしてできあがった施策(この場合は販促物)は、仮に他者と同じような出来栄えだったとしても、そこに込めた思いが違うので全く違う結果を生み出します。

店舗視察をすると面白いもので、立派で派手な装飾があり遊技機もしっかりとそろっているにもかかわらず集客が芳しくないお店があります。そして当然、同じような装飾や機種構成で集客できているお店もあり、またこれとは逆に装飾等が特に目を引くものではなくとも集客しているお店もあります。これらの違いの本質は上記のような「思い」が込められているかどうか、です。稼働の良いお店の評判を聞いて視察に行き、それとそっくり同じような店舗を創ったとしても、そこにはその人の(会社の、お店の)思いが込められておらず表面的に真似ただけのお店となってしまいます。

「やればいい、あればいい、すればいい」という時代は終わりました。これからは「本物」だけが生き残ります。そのためには「コト」に重点を置いた施策をしていく必要があり、これから先に生き残っていくためにはとても重要な要素といえます。




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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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