【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(106) GW期間の営業
皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。早いものでもう、今週末よりGWが始まります。GWといえば年に3回のしかない、「確実に利益を求めなければいけない期間」です。もちろんこのことは何度も同じことをお伝えしていますのであらためて、という話でもないです。
ということで今回は逆に、「ド底辺ホールがGW期間、絶対にやってはいけないこと」をお伝えします。
(1) ゆるめる
もちろん「出す」という選択肢はないはずです。しかし心のどこかでつい、「こんなにシメを続けては拙いのではないか」という気持ちも生まれます。
今回のGWでは5/1と5/2が平日となるので、この2日間は通常の出し方をしたくなるかもしれません。しかし、この2日間に出したところで決してGW中に追いかけてくるものはなく、またGW後の稼働維持に貢献するものではありません。
確かにこの2日間の稼働は厳しいものになることが予測できます。だからこそ、出しても無意味と考えてこの2日間もしっかりと利益を確保してください。これがその先の仕掛けの原資につながります。
(2) 入替をする
上記のように5/1と5/2が平日であり、また5/1が月曜日ということで入替を計画しているお店もあるかもしれません。しかしこれも全くの無意味です。そもそも「新台入替」をするのは何の為か、といえば、「お客様に出す意思を表示するため」です。しかしGW中はシメますよね。期待感を持って来店されるお客様を裏切る結果になってしまい、むしろマイナスの効果が出てしまいます。
「入替をするのだから、ある程度は出すつもり」というのならば、それこそ「年に3回の特別期間」を棒に振ることになり、利益という「将来の費用(仕掛けの原資)」の確保をしないことになります。それはこの先につながる営業には決してなり得ません。
(3) イベントをする
上記(2)ともつながりますが、イベントはそのままズバリ「お客様に対する、出す意思表示といえます。こちらも出すなら話は別ですが(出しては原資確保ができませんが)、出さないならこの先の営業にマイナスの影響しか与えません。
総じて、この特別なGWと期間に「出す」という意思表示につながることはしてはいけないです。
もちろん強豪店ならば違う真逆の考え方も通用するかもしれません。(私は強豪だろうと、この期間は絶対に稼働よりも利益を求めるべきだと思っていますが。) しかしド底辺ホールはこの機会を絶対に逃してはいけないのです。なぜなら、GWに利益が取れなくても絶対に5月後半は落ち込むので、その時の対策費を事前に確保していればまだ戦術の幅が広がるからです。
いま、非常に厳しい営業を強いられています。だからこそ利益が必要であり、その利益を躊躇なく確保できる特別な期間を絶対に逃さないようにしてください。
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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。