林秀樹「年末年始の反動で青ざめるド底辺ホールはいつ仕掛ける?」

2017.01.14 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(92)仕掛けのタイミングを間違えるな!

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。先週まで6回に分けて拙著「ジリ貧パチンコホール復活プロジェクト」の概略をお伝えしてきましたが、今回からいつもの内容に戻ります。2017年、今年こそはド底辺からの脱却を目指しましょう。

今年の年末年始は全国的に好調な稼働、売上のお店が多かったようです。私の支援先のデータでも地域に偏りはなく総じて好調で、中でも20円パチスロ部門が好調なお店が多くありました。ただ、こういった結果を得たことで今の営業で慢心してしまっては拙いです。なぜなら今回の結果は明確に「外部要因」での成功といえるからであり、決して自分たちの努力=内部要因のおかげではないからです。

昨年の年末年始営業も今年と同じように好調でした。そしてもちろん月の後半にはその反動を経験しています。この時期は例年、成人の日の連休を終えると稼働が非常に厳しくなるのです。そしてその対策として多くのお店が入替を実施します。しかし「年末年始後というのは、機会なのか脅威なのか」、果たしてどちらでしょうか。おそらく多くの地域では「脅威の時期」となるはずです。

戦略の基本は「強みを機会に投入」であり、脅威の時期に動くことは推奨されません。この考え方はこの連載でも過去に何度もお伝えしています。先週~今週にかけて(10日~25日あたりまで)は動くべき時ではないのです。にもかかわらず先週、今週と入替をする店のなんと多いことかと思います。

広告宣伝やイベントに関する規制が厳しい昨今、新台入替はパチンコ店に残された数少ない「仕掛け」です。仕掛ける以上、最大限の効果を狙わなくてはならないのに、効果が薄いと思われるタイミングで行うことはとてももったいない話です。入替は決してルーティンワークで行うものではないのです。

「悪くなる時期に、下げ幅を抑える」というのは強者の取る戦術です。ド底辺は弱者であるという自覚で、基本に沿った動きを意識してください。強豪との差、それは「考えた動きをしているかどうか」、ですよ。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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