林秀樹「個人ではなくチームで頑張らないとド底辺になるワケ」

2017.04.08 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(104) 仕事は掛け算

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。私は仕事柄全国いろいろなお店を訪問します。そうした中でよく見かけるのが、「個々人の能力は高いのに、店舗の業績が今一つ」といったケースです。今回は「なぜ能力が高い人たちの集団なのに、店舗の業績に反映されないのか」についてお伝えします。

店舗にはさまざまな業務がありそれらを分業して日々の仕事をこなしていきます。例えばホール、カウンター、景品などの現場業務があり、さらにそれらが早番と遅番に分かれているといった具合です(もちろんバックヤード業務もあります)。

さて、こういった「分業」がされており、それらの責任者の能力がとても高いとしましょう。そして全員が100%のチカラでお店のために働いているとします。でも、これだけでは業績は上がらず現状維持が精いっぱいになってしまうのです。

仕事の効率は四則演算で考えろ、とよく言われます。四則演算とは「+、-、×、÷」のことであり、「仕事は組織全体の協力関係で成り立つので、掛け算によって相乗効果が得られる」とされています。

上記のお店は「全員が100%のチカラ」なので、掛け算をすると、
100%×100%×100%×100%×・・・=100%
となりますね。

つまり「全員が100%のチカラを発揮して、今と同じ」ということなのです。もちろん誰か一人でも100%のチカラを出さなかったら全体のチカラは100%を下回り、右肩下がりになっていくことになります。

さらに良くないことに、「全員が程々の頑張り」だったとしましょう。仮に数値的には80%で4部門だとすると、
80%×80%×80%×80%≒41%
ということで、全体は期待の40%程度の結果にしかならないのです。もちろん掛け算なので、ある部門で0だったら全体も0になるでしょうし、マイナスの仕事をしていたら全体もマイナスになります。これなどは「たった一人の接客態度が悪かったら、お店全体の印象が悪くなる」ことにも通じる考え方ですね。

逆に全員が120%のチカラを発揮すると、
120%×120%×120%×120%≒207%
ということでなんと2倍の結果を得られます。全員がほんのちょっと頑張ると全体に与える相乗効果は素晴らしいものになることがこの計算でわかります。

仕事は組織でするものです。自分だけが頑張るのではなくもっと「チーム」として周りと協力して進めることで効率、結果は劇的に変わるということを、今一度しっかりと認識してください。


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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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