林秀樹「一流とド底辺ホール、会議で感じる大きな差」

2016.01.02 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト第50回
コンサルティングの現場より(38) 「会議は真剣にしろ!」

新年あけましておめでとうございます。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。今回2015年の年末はバタバタといわゆる「違法機回収問題」に動きがありました。詳細はいろいろなところで解説もされていますのでここでは省略いたしますが、まずはド底辺ホールとしてはひと安心かもしれませんね。今設置中の機種をすべて外すとなったら、代替機種への入替費用がとても捻出できませんでしたから。そして年は明けて2016年がスタートしました。「一年の計は元旦にあり」です。気持ちを新たに、2016年を走っていきましょう。(今日は1月3日ですが)

2016年1回目のこの連載は、「会議、ミーティング」についてお話しいたします。私の支援先はほとんどすべてが厳しい営業のお店なのですが、一部「優良店」と言われるお店にも支援に入っています。そういった優良店での会議とド底辺の会議には明確に違いがあります。ただ、その違いはちょっとの差なのですよ。たとえば優良店の会議は以下のようなことが当たり前に行われています。

・資料は遅くとも開催の一日前までに出席者に届く。
・時間厳守。(開始だけでなく終了時間も)
・会議時間が短い。
・全員が発言をする。
・会議中は目の前の会議に集中する。

 「そんなことは当たり前。」と思った方、ではその「当たり前のこと」がどれだけ実際に行われていますか?私の知っているド底辺ではだいたい、

・資料は当日開始時に配布、ややもすれば資料もなく口頭のみ。
・開始時間に集まらない。(終了時間も決まっていない)
・会議時間がやけに長く、だらける。
・一部の人しか発言をしない。だいたいにおいて立場が低い人の発言はない。
・会議中も電話や業者対応を優先する。突然のアポなし訪問も最優先。

といったことが普通に見られます。どうですか?心当たりがあるのではないでしょうか。これらはすべて「意識の差」でしかありません。仕事に対する姿勢の差です。

あれがない、これがないと嘆くのではなく、まずは自分の取り組み姿勢を見直してください。上記のこと、自分の気持ちだけで改善可能なことばかりです。ド底辺と優良店の差は「ヒト」ですよ!

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972 年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エ ンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的 なホール経営を提唱する。

ド底辺ホール復活プロジェクト, 林秀樹