林秀樹「ド底辺ホール店長の皆さん、業務改善してますか?」

2018.01.20 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(145) 店長の仕事(2)

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。前回は「店長の仕事」ということで、稼働向上を図るための行動を起こしてほしいということをお伝えしました。決して遊技機の管理だけでなくお店を見た行動を、というお話です。

今回はそれともう一つ、店長として取り組んでほしいことをお伝えします。

店長として取り組んでほしいこと、それは「継続的な業務改善の体質を持ったお店を作ること」です。それには全従業員が常に業務改善の意識を持った存在にならなければならず、そういった方向に全従業員の意識を向かわせることも店長の重要な仕事です。

これには、例えば「OJI(On the Job Improvement)=日常業務を通じた職務改善活動」という企業活動があり、その内容は次のようなものです。

① 従業員一人ひとりが業務上の時間の無駄を見つけ出し、排除することで時間の余裕を生み出す。
 →時間の無駄遣いの例:手持ち無沙汰(待ち時間の発生)、無駄な作業の繰り返しなど

② 資源の無駄を見つけ出し、排除することで資金の余裕を生み出す。
 →資源の無駄遣いの例:備品、消耗品の無駄遣い、電気水道の無駄遣いなど

③ 機会の無駄を発見したうえで、①,②で生み出した時間と資金を投入してサービスを強化して売上の向上につなげる。
 →機会の無駄遣いの例:欠品による売り逃し、顧客に接するチャンスを逃すなど

業務改善運動が全従業員に浸透した組織は状況が悪化することはほとんどないと考えられます。なぜなら改善マインドを持った従業員は「無駄を省く」という意識があり、次のように考えて行動するからです。
・意図的に計画し、
・意図的に装飾や販促を考えて、
・意図的に顧客に接し、
・意図的に誘導する。

店長には、全従業員が上記のような継続的業務改善を図る店舗にすることが求められます。そしてそのためには店内のコミュニケーションが強化される必要があり、全員で意識を共有する仕組みづくりが必要です。これは「無駄を省くように」と単に指示をするだけでは意識の共有は図れません。省いた無駄がどのようにお店の役に立つかの説明やこの活動の意味や意義を説明することで共有が図れます。

入替に頼れない時代になりつつある現状、店長は改めて現場重視の店舗管理をすべきだと思います。



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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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