林秀樹「ド底辺ホールも大手も同じ人間!卑下しない!」

2016.09.17 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(75) 業績の差はどこにあるか

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。今日は3連休の中日です。9月のここまでは8月の厳しさから考えると落ち込みも思ったほどではなく、暦だけでいえば9月のほうが8月よりも休日が多いので、月間トータルもまずまずの数字が残せそうです。

ただしこれは全体にも同じことが言えるので外部の要因からの流れです。自店がまずまずということは強豪店も強豪店らしく集客ができているので、なかなかこの力関係が変わらないことに焦りがあるかもしれません。そしてつい「やっぱりあの店は強いな、すごいな!」と考えてしまいがちです。

しかしそれは間違った認識です。考えてもみてください。設置機種も営業方法も、規制に関しても同じ条件で戦っています。お店の営業に与えられた条件は同じなのです。では一体、この業績の差はどこから来るのでしょうか。

結論から言うと「マンパワーの違い」です。ただ、することの内容的には同じことしかできないのですから、この「マンパワーの差」というのは「仕事に対する意識の差」といえます。そしてこれはほんのちょっとの差でしかなく、自分の意識を少し変えるだけで埋めることができます。肉体的な差というものは、例えばスポーツ選手と私たちとでは明確な差があり埋めることは容易ではありませんが、頭の中=意識は自分の取り組み姿勢次第で変えることができます。

もちろん、強豪店はその「意識」を高めるためのシステムが会社として整備されていることはあります。社内・社外の研修プログラムがあったりキャリアパスプランが整備されていたりと、体制がしっかりしていることも事実です。

でも、そういった会社のシステムがなくとも自分が自分で意識を高めれば十分、同じレベルに到達することは可能です。本を読む、細かく数値をチェックする、なあなあにしない、時間を有限な資源と認識して行動するなど、一つ一つのことに手を抜かず100%の行動を徹底していけばいいのです。

ヒトを構成するDNAは、全人類99.5%まで同じ構造をしているそうです。その差はわずか0.5%にしかすぎません。ド底辺ホールという環境からつい自分のことを卑下してしまいがちですが、強豪店の中の人も同じ人間、その差はないのです。同じ人間がしていること、気後れすることなく、前向きに努力を重ねていきましょう。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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