林秀樹「ド底辺ホールに一般論は通用するか?」

2016.09.24 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(76) できることをやり切る

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。

10月13日(木)、大阪のホテルモントレグラスミア大阪にて、パチンコを元気にする会様主催の「激変期セミナー」に登壇します。私は第3限目に「ド底辺ホール”転換”プロジェクト」としまして、一般的な戦略論ではなく低稼働店舗に必要な考え方、業績アップの対策をお伝えする予定です。今回はこのセミナーでお話しする内容の一部をお伝えいたします。

一般的な戦略論では、
・お客様の要望に応えるべき
などのある意味王道の戦略を推奨しています。もう少し絞ってパチンコ業界的な戦略・戦術論でも、
・稼働を重視すべき
・回転数の下限値、玉利益の上限値を守るべき
などが言われています。

もちろんこのこと自体は至極もっともなことなのですが、これらはできるお店とできないお店があるでしょう。上記のことはある程度売上や稼働があるお店はできますが、ド底辺ホールの現場では「やりたくでもできない」という現実があるはずです。何かをするためには必ずコストがかかるものでありそのコストがかけられないからこそ、ド底辺という現状となってしまっているからです。

そこで考えなければいけないことは、「すべきことの前に、できることをする」です。ただ、ド底辺の現状では「できること」ですら見つけることが困難かもしれません。しかし探せば必ず一つや二つはあるものです。私の支援先でも、稼働が低いことから業界で平均的と言われる利益率を大幅に上回る営業を強いられているお店もありますが、そういったお店でも(徐々にですが)稼働を上げていくことができます。

そういったお店が何をして稼働を上げていったかというとそれは、「できることを徹底的に進めていった」ということです。
・限られた予算の中で、量は減っても質を重視した入替を徹底的に進めた
・清掃を徹底的に行った
・徹底的に利益重視を進めて、まずは原資を確保した
など、キーワードは「徹底」です。

お客様の要望に応えた「すべきこと」ができるのは限られたお店だけ、ド底辺はまずは「できること」を念頭におき、その「できること」を徹底してやり切る努力を続けてください。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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