林秀樹「ド底辺は身だしなみを意識すべし」

2017.08.12 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(122) 外観という「身だしなみ」

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。お盆営業の真っただ中です。この時期は年に3回の特別な期間ということで利益を求める営業を意識はしますが、当然「これまでに来店されなかった方」も来店される時期です。できればそういった「新規客」に今後も継続して来店していただきたいという気持ちもあると思います。出玉に関しては下げ気味の期間ではありますが、これまで来店されなかった方に少しでも良い印象を持ってもらおうと考えるならば、必要なことは「良いお店の雰囲気を演出」することです。

「良いお店の雰囲気」は店内の活気での演出が中心となりますが、ここで考えてほしいことがあります。それは「お客様が来店されるときに最初に見るのはお店の外観」だということです。たとえばある人が「パチンコでもしようかな」と考え、事前情報を持たずにパチンコ店が3~4軒ある駅前に来たとします。この人が最終的に店内に入り遊技を開始するまでには、
①お店の存在に気づき、
②見た目、店頭にワクワク感があって入りたくなり、
③「遊んでみたいな」と思い、いろいろと考えた上で納得したら、
④遊技していただけます。
ただしその途中の段階で「やっぱりやめよう」となることもあります。
なお、この一連の流れはいわゆる「AIDAの法則」に則っています。(人の購買行動は次のような一連の流れに沿って行われるという法則。①Attention注意をひき、②Interest興味をもち、③Desire欲求を考え、④Action行動にうつすという流れ。③と④の間にMemory記憶を入れたAIDMAモデルもある)

ここで、この流れで最初のハードルとも言えるのが「①お店の存在感と②見た目のワクワク感」です。つまりお店で遊技していただくためには、そもそも見た目でお客様の心をひきつけていなければならないということです。店内にいくら派手な装飾があろうとも中に入る前には必ず外を見ていることを考えなければならないのです。お客様が最初に感じる出玉感=「出そうな気がする、出してやろう」を演出するのはお店の外観なのです。

しかしなかなか外観を気にすることが少ない方もいます。なぜそうなってしまうのか、ここで一般的な出社から退社までの流れを考えてみます。
「駐車場に車を停め、営業中のホール状況を確認し、事務所に入る。データのチェックとその他の事務作業をしつつ、またホール業務の補助を行い、閉店時間を迎える。閉店後作業が終わったら帰宅する」。
この一連の流れの中で店舗の外観を見るのは、ほぼ最初と最後だけとなってしまいます。営業中の装飾や活気など店内の雰囲気作りにはとても気をつけて事細かに指示を出すものですが、どうしても外の見た目は意識の外になってしまいます。これでは外観のチェックはできないです。営業中の店舗の外も意識していくべきです。

勤務開始前の朝礼ではほとんどのお店で身だしなみチェックをするはずです。寝癖がないか、つめは伸びていないか、無精ひげになっていないか、シャツは汚れていないかなどです。これは何のためにするか、といえば、「お客様に不快な思いをさせないように見た目をよくするため」で、営業中にも身だしなみが崩れたらその場で指摘したり自分で直したりするはずです。つまり見た目をよくしなければいけないと考えているのでこのような行動をするのです。これはお店にとっては、身だしなみ、見た目=外観といえます。スタッフの身だしなみに限らず、すべての面で外観は重要なのです。

「見た目は良くなくてはならない」、これはお店の外観も同じです。汚いよりはきれいなほうが感じもいいですし、質素よりは華やかな方がよく、これらはお店がしっかりしている印象を与えます。お店の見た目をよくすることで、「出そうな」雰囲気をお客様に感じさせられるようにしてください。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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