林秀樹「ド底辺は刺激を求めマンネリを回避すべき?」

2017.09.02 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(125) ゆでガエル

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。ここ最近、支援先の方やそのほかの業界関係者の方と話をするとそろってみなさん、「なんか、毎日が淡々と過ぎていくようで手応えを感じなくて、なんとなくモチベーションも上がらない。」と言われます。新機種の発売がラッシュのように続き、入替を中心とした日々の業務はどうしてもルーティンワークを繰り返すことになってしまい、「この先」を考えるよりも目の前のこと優先で仕事をこなすことで手一杯となっているからだと思われます。

本当は先を見越したことをすべきだと理解はしていても日々の業務を回せばそれなりの結果も得られるので、本当にしなければいけないことを後回しにしてしまうことを「計画におけるグレシャムの法則」として8月6日の連載「ド底辺が今考えなければいけないのは夏か秋か?」でお伝えしました。

しかし、業界の先行きは混沌としていて不透明感でいっぱいです。業績や先行きに右肩上がりが見込めるときは官僚的な「前例主義」でこれまでと同じことをすることで結果を得られますが、今のような時代には「前例打破」として違う取り組みをしていかないと、今の目の前と同じ傾向=業績悪化傾向を継続するだけになってしまいます。

 「ゆでガエル現象」という言葉があります。水の入った鍋にカエルを入れて温度を上げていくと、温度の上昇に気が付かずにやがてカエルはゆであがってしまうことを指しており、転じて「ゆっくりとした変化は気づきにくい」ことを意味しています。そして気づいた時には致命傷となってしまうのです。

日々、以下のように感じていたらそれは「ゆでガエル現象」になりつつあると思われます。
・上司の指示で仕事をこなしている
・日々変化を感じず、平凡に過ぎていく
・心躍ることがなく、新しいことを始めようと思わない
・真剣に集中することがない
・大きな目標を持っていない

そして冒頭でお話したような会話、まさに上記のことが当てはまっていると思います。もしも上記に当てはまるならば、意図的に次のような行動を起こしてほしいです。
・これまでとは違うものに興味を持ってみる
・仕事の範囲を増やしてみる
・常識を疑う
・いろいろな他人の話を聞いてみる
・今の仕事と関係のない仕事に関心を持つ

「マンネリ」は非常に怖い状態です。「気づいた時には手遅れ」とならないためにも、自分自身が意図的に刺激を求める姿勢を持ってもらいたいと思います。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト, 林秀樹