林秀樹「ド底辺の仕事を踏襲するよりも変化を!」

2017.05.13 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(109) 変化

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。GW明け1週間が経過、予想通りではありますが本当に厳しい1週間でした。強豪を中心に入替を行っても稼働がついてこないので、この先どこまで落ちるのか、と不安もあると思います。

右肩上がりの時代には前例踏襲が良いとされ、先行きが不透明な時代には前例打破が良いとされています。そして現在はもちろん後者。まずは何かを変えない限り、今とは違う未来は手に入らないです。

このような話は何度も聞いているはずで、そのように考えている人もいると思います。しかし考えるだけで、行動まで変わる(変える)人はなかなかいないのも現実です。そして「変化」はいろいろなことで必要です。

ある支援先のお話です。

こちらもなかなか厳しい営業を続けており、なんとか「変わらなければ」という思いは持っていました。しかし日々、目の前の仕事をこなしているとどうしても作業に追われることになってしまいます。ホール業務、機種選定、書類作成、会議資料、メンテナンス、メール配信、チラシ作成・・・。どうしても一人では時間的な制約もあり限界があるもので、流れ作業のように「仕事をこなす」毎日が続いていました。

「一人では限界があるのだからもっと部下に仕事を割り振ってください」

このようにアドバイスをしても、「いや、自分でやる方が早いですし、ミスも少ないので大丈夫です」というばかりで、なかなか仕事を手放そうとしません。これなども、「言葉では変化を口にしていても行動自体は変えられない」一例といえるでしょう。

別の支援先では、逆に「管理する」と称して自分はほとんど直接の業務を行わず、部下にばかり仕事を回して自分はのんびりと構えている人もいます。部下が時間に追われて大変な思いをしている横で自分は業界誌を読んだり業者さんと外出したり・・・。もちろんそういったことが確認されれば注意をするのですが、さすがに仕事中に「遊ぶ、さぼる」はしないにしろ、変わらずに「管理」ばかりで直接自分が率先して仕事をしていく(手伝う)までにはいかないものです。

また別の支援先では、全台4金種サンドのお店ながらいまだに店内に高額紙幣両替機を設置しているお店もありました。毎日、両替金の準備、確認、及び両替機のメンテナンス(故障対応)など余計な業務が発生していることになるのですが、なぜいまだに設置しているのかを聞くと「昔からあり、仕事の一つです」という返答でした。

以上極端な例を3つ挙げましたが、どれも「これまでの(仕事の)流れ」を踏襲しているのが原因です。

「変わらなければ」という思いはあっても「では、何を変えればいいのか」となるかもしれません。そういったときに考えてほしいのは「今のままでいいのか、大丈夫なのか。もっと生産性を上げるやり方はないのか」と、「現状に疑問を持つ」ことです。

「前例、これまで」を何も考えずにこなすだけでは未来は変わりません。未来を変えたいなら、「行動」を変えてください。


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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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