強豪ホールとド底辺ホールの差は継続力

2019.06.15 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(218) 指示通りに動かないのは、上司の能力不足に原因がある

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。6月も半ばとなりました。ここまでGW明けからの約1か月、どのお店も低稼働に苦しんだことだと思います。ただ、例年この時期は7月半ばまでは辛抱のときです。自店だけが苦しいのではなく低稼働なのはどのお店も同じ、今は次のチャンス時のための準備期間と考えてほしいと思います。その時に何を仕掛けるかを考え、そのための資金を準備するときという意識で、しっかりと残す営業を志向してください。

現状が非常に厳しいと言っても、それはそのお店の稼働が厳しいということであって、決して店長以下スタッフの意識が低いとは限らないです。中にはとても素晴らしい案を考えてくる人もいます。この点、いわゆる強豪ホールとは特に違いはないように感じます。逆に強豪ホールのスタッフこそ組織で決められた業務ばかりになり、かえって素晴らしいアイデアというものは浮かびにくい環境かも知れません。

しかし、素晴らしいアイデア立案のその後にこそ、強豪ホールとその他のホールに差があると感じます。あるお店のお話です。このお店の店長から現状を変えるための施策として、「毎週、メンテナンス担当者から次週の施策とメンテナンス内容を報告させる」という案が出ました。趣旨は、
①    担当者の、計画を立てる企画力向上
②    担当者の、企画を実行する行動力の向上
とのことです。趣旨はとてもよく、軌道に乗れば部下の考える力が伸びそうな案でした。

上記「次週の施策とメンテナンスを毎週、報告」がスタートして数週間が経過しました。当初こそ毎週土曜日の締め切りまでに届いていた報告書が、週を経るごとに月曜日になり、火曜日になり・・・。ついには届かなくなってしまいました。これではせっかくの良いアイデアも意味がなくなります。

結局のところ、こういったことは「いかに継続して管理し続けられるか」にかかってきます。この場合、提出が遅れ遅れになる部下に問題があるのではなく、それを指摘しない管理側(店長)に問題があるのです。なあなあになり、ルーティンワークになり、いつの間にか自然消滅してしまう・・・。こういったことが往々にしてあると思います。

強豪との差、それは「継続する力」にあります。「本当に実行可能なのかを真剣に考える。そして一度決めたことはやり抜く」。今一度、過去の取り決めなどが自然消滅になっていなかったかを確認してください。もしもそういったことがあったなら、今からでも遅くはありません。取り組みに対する姿勢を変えてください。決めたことを継続してやり抜く力を持つことで必ず現状を変えられる、現状からの脱却ができます。


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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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