低稼働店舗と高稼働店舗が決定的に違うこと(林秀樹)

2019.08.16 / 連載

【金曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(226) お盆明けの営業から再スタート

 

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。この原稿を書いている時点ではまだお盆営業に入ったばかりということで、今回のお盆営業の経過(結果)はまだ分かりません。しかしながら序盤の営業結果からは、一部のお盆期間らしい稼働の店舗と、その他多数のいつもどおりの稼働の店舗とに分かれていると感じます。

「お盆らしい稼働の店舗」は、何もお盆だから好調というわけではなく、これまでの取組みの結果として、お盆期間に通常プラスアルファの集客ができているといえます。

そして、いま、お盆期間として事前に期待したほどの集客ができていない店舗は、これもまた「これまでの取組みの結果」として「あまり変わらないという結果」を得ているといえます。今後はこれまで以上に、イベントや新台入替などの「飛び道具」ではなく、通常営業を重視しての日々の営業が重要になってくると思います。

 

「通常営業を重視する」とはどういったことを指すかというと、一番に考えるべきは「設置している遊技機のメンテナンス、計数管理の理解」です。確かに確率や確変継続回数などで思うような営業結果にならないことも多いですが、だからといって適当なメンテナンスをしていてはいつまでたってもこの状況は変えられないです。しかし稼働が低迷する店舗ほど、この計数に関する知識と意識が圧倒的に不足しているように感じます。

 

この計数管理、稼働が低迷している店舗では以下のような傾向があります。

・計画数値に根拠が薄い

・遊技機の使い方が結果論

・遊技機特性(スペック)を把握していない

つまり数字に対する意識が、「作る」(=能動的)のではなく「受け取る」(=受動的)という姿勢になっているので、すべてがリアクション、対処療法になってしまい常に後手後手に回ることを意味します。これでは自分が主体的に行動できるはずがありません。

 

このような事態を打開するためには、今一度計数管理をしっかりと基礎から学習し直すべきです。強豪と呼ばれる店舗の役職者、管理者は総じて計数(数字)に強い方が多いです。低稼働店舗は機種構成や出玉では強豪と同じレベルになることはできませんが、知識量は自分次第で並ぶことは可能ですし、もっと言えば上に行くことも可能です。

 

ホールコンピューターの数字を見ているだけでは絶対に数字に強くはなれないです。計算式の成り立ちと意味を一つひとつ理解して、自分で計算ができるようになって初めて、こちら側で能動的に数字を扱っていけます。

計数管理は、例えば接客や店舗の雰囲気といった客観的な評価がしにくい分野とは異なり、明確に「答え」のある分野です。知識量が成果に直結するので、強豪とのレベル差を自分の努力“だけ”で埋めることができる数少ない分野だと考えて計数管理の理解に取り組んでほしいと思います。

お盆期間はあと3日ですが、そのあとには「通常営業期間」が待っています。これまでの遊技機メンテナンスがやや適当だった、という店舗は、お盆明けの通常期間の営業から、地道な遊技機メンテナンスを始めてください。これが次の「集客の機会=年末年始」につながります。

 

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

ド底辺ホール復活プロジェクト, 林秀樹, コンサル
Ks4年以上

参考になりました。

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NAOYASU4年以上

計画の作成とか、自分で数字を作る力って重要ですよね!勝手に作られる数字じゃなくて、自分で生み出す数字で営業した方が楽しいし、やりがいもある。

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KKK4年以上

なるほど

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4年以上

計数が全てでは無いですが、計数を知らなければ目的の数値や結果について考察出来ないですよね。

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たつ4年以上

いつも勉強させていただいてます!

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クレティ4年以上

うち店舗の管理職は、数値管理も厳しく指導しています。
ただ店舗は、周りと比較すると小さいから、後から出店した大型店は、やはり有利
まさに、大は小を兼ねるという言葉が、当てはまります。
大型店は、予算も違いますからね
中小企業のパチンコ屋さんの大半は苦労してると思います。
少しでも、稼働維持できるように、販促活動など、細かい気配りが大切だと思います。

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