仕事のできる人は時間という資源を無駄にしない(林秀樹)

2020.03.13 / 連載

【金曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(256) いつでもできることは、いますべき

 皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。連日、新型コロナウィルスに関する報道が続きます。イベントや興行の自粛と学校休校要請、そしてパチンコ店の休業など各界への経済的な影響が出始めています。この間、政府の対応も当初は少し腰の重い印象がありましたが、ここ最近の動きは素早いと感じます。ここにきて、政府の打つ手の良しあしはさておきそのスピード感は目を見張るものがあります。

今回はその「動き、スピード感」についてお伝えしたいことがあります。

 


 

早速ですが、次の言葉を見てください。

「メール返信の速さが、強い企業文化を創る」

これは元グーグルCEO、エリックシュミット氏の言葉です。一昔前は「メール」の部分が折り返しの電話だったり(手紙の)返信だったりしたものですが、ここはやはりIT化の流れからこの言葉になったのでしょう。それでも言わんとしていることは同じだと思います。

これは私の経験からも言えることなのですが、メールを送ったときの返信が早くもらえると好印象を持ちます。そしてお互いが好印象を持つことで良いコミュニケーションの循環になっていきます。

「経営の3大資源」と言えば「ヒト、モノ、カネ」ですが、結局モノもカネも扱うのは「ヒト」です。会社を良くするのも悪くするのも結局は物質的なことよりも「ヒト」、そして「ヒト対ヒトのコミュニケーション」に因るところが大きいのです。そういった意味で、メール返信の速さからくる良いコミュニケーションの循環が、強い企業文化を創るというのは的を得ていると思います。

 

さらにこの言葉とは別で次のようなことも言っています。

 

「仕事のできる人は例外なく、メールの返信が速い。逆に仕事のできない人は例外なくメールの返信が遅い」

 

これなどは、「仕事のできる人は時間という資源を無駄にしない」ということを示しています。

先ほど「経営の3大資源」と言いましたが、現在はこれら3つに「情報」と「時間」を足して「5大経営資源」と言われています。経営に必要な重要な資源の1つに「時間」があるということであり、時間の使い方1つで業績は変わるということです。

メールの返信は「いつでもできる~」という気軽さもここまで発展、普及した要因だと思います。

しかし「いつもでもできる」からこそ、メール返信はすぐにすべきです。これは自分の時間だけでなく相手の時間にも配慮することになるからです。

 

「メール返信の速さが、強い企業文化を創る」

この言葉をさっそく実践してみませんか? そうすることで社風も良い方向に変わっていきますよ。

 

 


アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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