三木流「極秘!ゴッドイーター超研究」

2015.03.07 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!

40回目の連載になりました。今回は山佐さんの「ゴッドイーター」について述べていきましょう。ホールさんから「この機械どうなの?」と聞かれることも多く、最近の新台自体に信頼性が弱く、皆さん自信を失っている雰囲気が蔓延しているといっていいでしょう。大阪などでは来週から「ベルセルク」がオープンですが、東京では結果が出ています。はっきり言ってこの機械……です(泣)。導入前に、手当てを考えなければなりません。さて、そんな状況で、否が応でも期待してしまう「ゴッドイーター」なのですが、以下感想です。

新筐体となり、稼動式のサブ液晶も搭載され、見た目の斬新さが目を引く新台でした。 サブ液晶はメイン液晶の手前を前後に動き、液晶演出を盛り上げます。 液晶演出自体のクオリティもゲームコンテンツなので高水準で、きっちり仕上がっていました。

スペックは純増2.4枚のAT直当たりの特化タイプ。 純増枚数を抑えた分、初当たりを軽くして、コイン単価も低く設計されています。 設定6の出玉率が116%と高くイベント狙いの客層にもマッチしているコンテンツで、出玉を使えば集客しやすい台になりそうです。 同じく設定6の出率が高い「バジリスク絆」「モンハン月下雷鳴」「まどか☆マギカ」と同じような役割に期待したい新台といえます。

AT中のアラガミとのバトルなど「モンハン月下雷鳴」を彷彿させるものですが、本機はG数上乗せがメインとなっています。 AT開始時に戦うアラガミが8種類から自動で選ばれ、それぞれの勝利期待度と獲得上乗せG数期待度が分かれています。 アラガミに勝利すればG数上乗せ、敗北すれば次の敵となるアラガミが登場します。 それぞれのアラガミには特徴があり、チェリーで勝ちやすい、スイカで勝ちやすいなど小役による違いや、勝てば上乗せ特化ゾーンに突入しやすいアラガミ、7揃いが発生しやすいアラガミなどが存在します。 対決するアラガミの特徴を考えながら、バトルを消化するATはゲームとしての完成度は高く面白い出来でした。 1体のアラガミと決着がつくまでのゲーム数はおおむね30~40ゲーム程度で、引いたレア小役によっては短縮され、すぐに最終決着のバトルになることも。 バトルに負けても、AT終了ではなく次の敵となるアラガミが登場するので、敗北の失望感は薄い作りになっています。 他の特徴としては、AT初当たりまでの前兆の仕組みにあります。 業界初の前兆システムと謳っていますが、それほど斬新ではなく、AT当選の前兆中は押し順ナビが出やすく、前兆ゲームで引っ張られてもコイン減りは少ないという、プレイヤー想いの仕組みではあります。

懸念材料はG数解除方式の欠点である、ゾーン狙い、止め時です。 天井777GでG数解除のゲーム数に偏りはなく、G数解除と自力解除が1:1とハイエナはやりにくい仕様になっているようですが、やはり天井が低すぎると止め時のゲーム数も低くなり解析が出ると稼動が急落する傾向にあり、過去の777G天井だった「鉄拳3rd」「蒼天の拳」の例を見ると心配になります。

客層的には「モンハン月下雷鳴」を打っていた客層がそのまま移行することが予想されます。 純増2.4枚/Gのゲームコンテンツ機なので主役にはならないが、脇役機として長期運用に期待したいところです。販売台数は35000台。 トップ週の条件が4台以上、2週目以降フリーとのことで、台数が足りない場合は過去の機暦が勘案されるようです。

人気ゲームの移植台でゲーム性もしっかりしているので脇役機として確実に導入しておきたい新台です。うーん、天井の浅さが致命的にならなければ・・・というのが懸念材料ですね。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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