三木流「スロエヴァ〜魂を繋ぐもの大研究」
2015.11.07 / 連載【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
皆さんこんにちは!!
74回目の連載になりました。今回は「エヴァンゲリオン~魂を繋ぐもの」(ビスティ)納品12/6~の評価です。スロットのエヴァシリーズ10作目となる新台はA400タイプとなりました。毎回評価が分かれるエヴァシリーズですが今回は期待できるのでしょうか?
<ボーナス>
■BIGボーナス:最大402枚
■REGボーナス:104枚
<確率&出玉率>
■BIG確率
設定①:1/400
設定②:1/400
設定③:1/392
設定④:1/377
設定⑤:1/356
設定⑥:1/338
■REG確率
設定①:1/596
設定②:1/575
設定③:1/546
設定④:1/520
設定⑤:1/497
設定⑥:1/405
■ボーナス合成
設定①:1/239
設定②:1/236
設定③:1/228
設定④:1/219
設定⑤:1/207
設定⑥:1/184
■出玉率
設定①:97.4%
設定②:98.1%
設定③:100.0%
設定④:103.0%
設定⑤:107.0%
設定⑥:112.3%
<通常時>
ベース:42G/50枚
天井:BIG後999G、REG後799Gで現状維持RT突入
(設定変更で天井はクリアされない)
<感想>
筐体は専用筐体で全面液晶ではなくオーソドックスなタイプですが、パチンコの「牙狼」などでお馴染みの透過ガラス液晶だけ全面になっており、熱い演出時はその透過ガラスが光ります。液晶演出は作り変えられていますが、出来自体は今までのエヴァと大差なく、斬新さはありません。リール出目、役構成なども変わらず、エヴァらしさは健在です。
スペックはノーマルAタイプで、天井の現状維持RTのみ搭載。BIGボーナスは全て400枚となりました。もちろん、その分、合成確率は悪くなっていますが、夜のサラリーマン層など、数回BIGを引いて1万円くらい勝てればいいというニーズには400枚タイプは合致しています。「マイジャグラー」の設定1の合成確率が1/172、ハナビの設定1の合成確率も1/172なので、そこと比較すると当たりが重く感じますが、「エヴァ」のベースが42G/50枚あるので、初当り金額に換算するとそれほど違いはありません。
設定狙いで朝から打ってくれるかどうかという点でも、設定6の出率が112.3%あるので、十分狙う価値がある出玉率です。ただ、ノーマルAタイプは設定毎の出率差が大きいと設定推測が分かりやすくなり、島で誰かが高設定を確信してタコ粘りしている姿を見ると他の台を打ちたくない気持ちになるので、稼動は伸びにくい傾向にあります。
また、通常時の小役確率やBIG中の小役確率、特定演出などの設定判別要素も多く、高設定狙いがやりやすいことも稼動を落とす原因となります。「ハナビ」にも設定判別要素はありますが、半日打って何となく分かるかどうかのレベルで、設定6の出率も高くないので、プロ連中はやらないような判別要素なので、今でも高稼働を維持できています。さらに本機には「エヴァ」でお馴染みの宵越し天井もあり、天井ハイエナによって稼動を落とす可能性もあります。液晶演出や出目が良い出来なので、設定判別要素や出率差、天井を排除すれば長期で安定稼動するA400枚タイプとなりえた台なので、勿体無い印象を受けました。
いずれにしても導入当初から設定を使わないとお店の印象が悪くなるノーマルAタイプで、もし稼動が良好なら寿命も長いので、トップ導入にこだわる必要はなく結果が出てからの後追い導入で十分かと思われます。大型店でバラエティー~4台程度、小型店では様子見が賢明でしょうか。
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三木貴鎬
1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。