三木流、モンキーターンの評価は?

2017.01.27 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 137回目になりました。今回は山佐製「モンキーターン3」(納品2/26~)の評価です。過去2作が好調だったモンキーターンの続編がいよいよ登場します。

<ボーナス>
ART特化タイプでボーナスは存在せず

<確率&出玉率>
■CZ確率
設定①:1/180
設定②:1/175
設定③:1/171
設定④:1/154
設定⑤:1/149
設定⑥:1/139

■ART
設定①:1/395
設定②:1/380
設定③:1/362
設定④:1/312
設定⑤:1/283
設定⑥:1/255

■出玉率
設定①:97.5%
設定②:98.8%
設定③:100.5%
設定④:104.2%
設定⑤:108.5%
設定⑥:112.4%

<通常時>
ベース:45G/50枚
コイン単価:2.6円(設定1)
天井:1050G+α(CZ中は天井減算ストップ)

■艇刻システム
日付マスの色と成立役に応じてCZ抽選が行われるシステム。
毎Gで1マス進み、上位色ほどCZ期待度アップ。
30Gで1カ月となり、6カ月目はチャンス
赤マスではリプレイでもCZ期待度25%

■バトルオブスプラッシュ(自力CZ)
小役成立がチャンス。
ART期待度35%

■超抜チャレンジ(上位自力CZ)
10G or 20G or 無限 継続
ART期待度60%

<ART>
純増2.0枚/G
G数上乗せ×継続率タイプ

■フライングST(ART前半パート)
1セット20G~
G数上乗せは全てこのフライングSTに加算

■ST(ART後半パート)
1セット30G固定
V揃い発生でバトルトライアルへ
バトルトライアル終了後は、30G復活。
V揃いできなければART終了

■バトルロワイアル
1セット×10G間の勝ち抜きバトル。
バトル勝利時はセット継続+賞金(GPX)を獲得。
バトル敗北時でもSGラッシュに再突入。
最大で8セット継続し、平均勝率は約70%。
連続8人抜きor1,000万GPX獲得で「SGレース」確定。

■SGレース(G数上乗せ特化ゾーン)
レース勝利時はフライングSTのG数上乗せ+SGレース継続。
レース中のV揃いで勝利確定。
グランドスラム達成で「究極Vモンキーラッシュ」に突入。

■青島全速モード
30G継続
バトルトライアルの勝利ストック抽選
平均4.5回勝利のストック

■強艇王・ザ・チャレンジ
1セット2G(70%継続)
賞金(GPX)を大量獲得のチャンス
平均300万GPXを上乗せ

■舟券乱舞
G数上乗せ特化ゾーン
1セット2G間、平均50G上乗せ

■究極Vモンキーラッシュ
G数上乗せの超高確率ゾーン
平均100G上乗せ


<感想>
筐体は「天下布武3」と同様の液晶が少し大きめの山佐のオーソドックスなタイプ。適当打ちでも揃うV図柄が各リールに多く存在しているので、出目での楽しみはやや弱くなっています。ただ、液晶演出はART中などを中心にとにかく派手でレースの臨場感も味わえ、ドキドキできる内容でした。

スペックは純増2.0枚のART特化タイプ。最近の新基準機の新台「バジリスク3」や「モンハン狂竜戦線」などA+ART機で千円ベースが32G程度と低く、出玉速度との投資と見返りのバランスが悪かったのですが、本機はART特化で千円ベースを45Gにしたことで、新基準機らしく遊べるイメージです。初当たり確率も設定1でも1/400を切り、ちょうどよいスペックバランスとなっています。

通常時は毎ゲーム、ART抽選状態が変更になっていくシステムを採用したことで、レア役を引くタイミングの自力感が強く、レバーONに力が入る仕組みになっています。その抽選状態の強弱も保留玉のように最長60G先まで見えるようになっていて、熱い色の保留が見えていれば止められない心理となり、通常時の客滞に貢献します。CZでのART当選確率も最低でも1/3はあり、上位モードと合わせるとCZの期待値が50%、CZ自体が期待できる確率になっている点も高評価。

ARTは前半パートがG数上乗せタイプ、後半パートがG数固定のSTタイプ。どのタイミングでもVが揃えば、8人抜きバトルに突入します。そのバトル自体が面白く、バトルに途中で負けてもポイントが貯まっていき次回バトルへの期待感が続きます。

その他の特化ゾーンも複数用意されていて、上乗せのG数はそれほど大きくはないのですが、上乗せ頻度を上げることでART中に退屈しないよう工夫されていました。懸念材料はART後半パートのSTがどれぐらい継続するのかという点で、前半パートが終わればART終了のピンチと感じてしまうと厳しいでしょうか。

設定6の出玉率は112%とそこそこですが、シンプルなART特化タイプなので、勝率は非常に安定して設定狙い客も出率以上に喰い付きそうなスペックです。

総評としては新基準機になってからの新台で最も出来が良いゲーム性。総台数と相談して確実に導入しておきたい新台です。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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