三木流、メタルギアソリッドの評価は?

2016.08.19 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 114回目になりました。今回はKPE製パチスロ「メタルギア ソリッド スネークイーター」(納品10/16~)の評価です。コナミの人気ゲームがパチスロになって登場。少し前ですが、大画面液晶機で筐体も注目を集める本機を展示会で打ってきました。

<ボーナス>
擬似ボーナス搭載のART特化タイプ

<確率&出玉率>
■ART初当り
設定①:1/267
設定②:1/259
設定③:1/251
設定④:1/240
設定⑤:1/233
設定⑥:1/220

■出玉率
設定①:97.5%
設定②:98.9%
設定③:100.6%
設定④:103.9%
設定⑤:106.8%
設定⑥:110.6%

<通常時>
ベース:47G/50枚
天井:1280G(ART間)

■バーチャスミッション(ART前兆)
平均17G継続
期待度35%

■サバイブミッション(CZ)
15G固定
期待度65%

<ART>
純増2.0枚/G
G数上乗せ×継続バトルタイプ

■BIG(擬似ボーナス)
赤7揃い
60G継続
ART期待度35%

■REG(擬似ボーナス)
赤7赤7BAR揃い
30G継続

■スネークイーター作戦(通常ART)
3部構成の継続バトル型ART
G数は不定、平均350G継続
①オープニング(平均10G)
②バトル(G数不定)
③潜入ステージ(バトル勝利後、平均30G)

■ビッグボスタイム
セット継続型の上乗せ特化ゾーン

<感想>
筐体は1枚の32インチ縦長液晶を搭載しており、継ぎ目がない本当の全面液晶機となっています。今の時代、液晶の大きさだけで驚くことはありませんが、その映像クオリティと演出の豊富さはパチスロの域を大きく超えていたと思います。ART中の演出などは物語が進んでいくような見せ方で、映画の一部をプレイしているような感覚でした。筐体と映像クオリティは純粋に高評価。ただ、そのような演出ももちろん見飽きてしまうので、最初の喰い付きだけでしょうか。

スペックはART特化タイプ。純増2.0枚、擬似ボーナス搭載のバトル継続タイプのARTになっています。

特徴的なのはARTの継続性。平均350G継続と、過去類をみない継続性の強さとなっています。ロング継続に期待できるARTなので当然、初当り確率は重くなります。擬似ボーナスを含めた合成確率しか発表にはなっていませんが、平均350G継続から逆算するとARTの初当りはおそらく1/700~1/800程度が予想されます。

1日フル稼働したときにART中を除く通常ゲームは5000G程度でしょうから、1日のART初当り回数は7~8回と推測されます。千円ベースが47Gと高くART初当りも重いので、勝負するのに時間がかかる印象で、ギャンブル好き層には受け入れられません。

ARTの継続はバトルタイプ。「モンハン月下雷鳴」のようなバトルパートの前後にオープニングと勝利後の潜入ステージが付きます。別ARTのビッグボスタイムではレア役などでG数上乗せが発生しますが、その上乗せされたG数はバトルパートで消化され、そのG数間は無敵区間で敵の攻撃をすべて回避します。

上乗せされるG数自体は10Gや20Gばかりですが、その価値はその3倍4倍にも相当します。ART中には他にバトルとは別のエピソード系の別ARTへ移行することもあり、その流れは「バイオハザード」にも似ています。ARTの仕組み自体は目新しくはありません。物語が淡々と進んでいくイメージです。

客層は同じゲームコンテンツで純増枚数も近い「バイオハザード」と同様と推測されます。パチスロ好き、ゲーム好きの若者がメインとなるので、店舗によっては向き不向きがある可能性もあります。自店の客層によって適正台数は大きく異なるので上手に見極めたいところ。若者が多いパチスロ設置台数200台クラスの店舗で6台ほど、同じ規模でも年配層が多い店舗ではバラエティーが適正台数でしょうか。

筐体、演出の出来栄えは素晴らしい新台です。コンテンツのファンは多いですが、客層の幅が広いわけではないと思います。販売は13000台予定で完売必至です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

KPE, 【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー, パチスロ「メタルギア ソリッド スネークイーター」