三木流、スーパープラネットの評価は?

2016.06.24 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 106回目になりました。今回は山佐製「スーパープラネットDX」(納品8/21~)の評価です。裏物が出回っていた3号機時代、彗星の如く登場し、ノーマル機として唯一人気を博したスーパープラネットが26年ぶりに復活します。最新作は完全告知のノーマルAタイプとなりましたが、導入すべきかどうか試打してきました。

<ボーナス>
■BIG:最大 312枚
■REG:最大 104枚

<ボーナス確率>
■BIG確率
設定①:1/286
設定②:1/284
設定③:1/280
設定④:1/273
設定⑤:1/268
設定⑥:1/238

■REG確率
設定①:1/451
設定②:1/431
設定③:1/409
設定④:1/344
設定⑤:1/287
設定⑥:1/238

■ボーナス合算確率
設定①:1/175
設定②:1/171
設定③:1/166
設定④:1/152
設定⑤:1/138
設定⑥:1/119

■出玉率
設定①:96.9%
設定②:98.1%
設定③:99.8%
設定④:102.6%
設定⑤:105.2%
設定⑥:112.3%

<通常時>
ベース:34G/50枚
天井:無し
コイン単価:2.3円(設定①)

<RT>
純増:0枚/G(現状維持タイプ)
BIG後、30G間のRTに突入

<感想>
筐体はニューパルサーDXと同様のもので液晶はなく、リール左側に告知ランプとなる役物が搭載されています。星の役物が飛び出して光れば大当たりというシンプルな告知機です。

リーチ目が多数用意されている機種ですが、完全告知なのでリーチ目を探す楽しみは少ないと言えます。ニューパルDXも同様の告知でしたが、告知があることで出目の曖昧さ、チャンス目への期待感などを楽しみたいプレイヤーにとってはあまり受け入れがたい機能です。

ただ見方を変えれば、ニューパルとは違って、3号機時代のスーパープラネットのリーチ目を知っているプレイヤーがほとんど存在しません。この点では本機にとって告知機能は必要ともいえます。

BIG後には30G間の現状維持RTに突入します。見た目の変化やBGMの変化がありません。ハナビのようなRT中のドキドキ感があれば、ボーナス確率も軽いので連チャンの楽しさがもっと伝わる内容になったので悔やまれます。

ノーマルAタイプは出率の設定差が大きくなるほど設定判別が容易になって、確率が悪い台が放置される傾向にあります。山佐は「ケロット3」でもそうだったように、ノーマルAタイプは設定6の出率を高く設計する傾向があります。これが良い影響を与えればいいのですが、そう簡単にはいきませんでした。

本機もノーマルAタイプとしては出率が設定6で112.3%と高く、勝ちにこだわるプレイヤーにはプラスに作用するでしょう。しかし、そこに固執し、「設定6しか打ちたくない」という気持ちにさせてしまうと運用は難しくなります。こうなると、中間設定っぽいデータの台まで放置されてしまう恐れがあると考えています。また、REG確率の設定差が大きく、設定看破が容易になりすぎているようにも感じました。

5号機になってから完全告知のノーマルAタイプでは、「ジャグラー」と「ハナハナ」しかヒット機種がなく、「ジャグラー」と似た「プチマーメイド」でさえ厳しかった結果を踏まえると、本機も同じ轍を踏まないようにしたいところです。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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