三木流、ゴッドイーター2の評価は?

2017.10.27 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!176回目になりました。前回の、「私がこの業界に入ったきっかけ」の続きは機械の評価が立て続けに入ったので少々お待ちください。すみません。今回は山佐製「ゴッドイーター2」(納品12/3~)の評価です。前作から2年半、シリーズ第2作が5.9号機として年末商戦に登場します。

<ボーナス>
■バーストBIG:390枚
■BIG:150枚
■REG:40枚

<確率&出玉率>
■バーストBIG確率
設定①:1/4096
設定②:1/3641
設定③:1/2979
設定④:1/2731
設定⑤:1/2341
設定⑥:1/2185

■BIG確率
全設定:1/780

■REG確率
全設定:1/655

■ボーナス合算確率
設定①:1/328
設定②:1/324
設定③:1/318
設定④:1/315
設定⑤:1/309
設定⑥:1/306

■ART初当たり確率
設定①:1/390
設定②:1/387
設定③:1/385
設定④:1/382
設定⑤:1/379
設定⑥:1/376

■出玉率
設定①:97.6%
設定②:99.9%
設定③:100.2%
設定④:102.1%
設定⑤:105.2%
設定⑥:108.4%

<通常時>
ベース:33G/50枚(設定1)
コイン単価:2.8円(設定1)
天井は無し

■警戒任務(チャンスゾーン)
最大32G継続
アラガミに遭遇できればART確定
リプレイを除く全ての小役でチャンス
ボーナス当選時は大チャンス
期待度:40%

■プライベート任務(チャンスゾーン)
最大12G継続
リプレイを除く全ての小役でチャンス
ボーナス当選時はART確定
期待度:65%

<ART>
純増1.4枚
バトル継続タイプ

■討伐任務(通常ART)
アラガミバトル+ストーリー(12G)で構成
アラガミバトル1セット40G~100G
討伐成功でセット継続+残りARTゲーム数を報酬ポイントに変換
ブラドアサルト(必殺技)発動でアラガミに大ダメージ

■アドバンチャンス
12G継続
ブラドアサルト(必殺技)ストックのチャンス

■乱戦
アラガミ2体と同時バトル
G数の減算ストップ
ブラッドアサルト+バトル勝利のストックチャンス
継続G数10~30G
ループ率約80%

■特務キュウビ討伐戦(フリーズ)
最大30G継続
成立時点でART確定
消化中はバトル勝利+ブラッドアサルトストック超高確率状態
期待値:2000枚


<感想>
筐体は、「モンキーターンⅢ」などと同様の上部液晶タイプで、その液晶の前を上下左右斜めに動き回る小さなサブ液晶を搭載しています。サブ液晶の動きが良く演出の幅を広げていますが、前作も同じようなサブ液晶を搭載しており、大きく変わり映えはしません。

スペックは純増1.4枚のA+ARTタイプ。ボーナスが少し重い仕様ですが、ART初当たりは設定①でも1/390と軽めの設計値になっています。天井がなく、有利区間1500G制限があるので、そこで削られた出玉は、ART1回の獲得枚数に配分され、1000枚~2000枚獲得の分布が増えています。5.9号機のART機の出玉は「1万円投資して2~3万の見返り」に期待するバランスとなりそうです。

ART突入までの流れは、レア役を引いて、ステージレベルを上げて、CZを経由してARTが確定するオーソドックスな流れ。ART中は、前作のゴッドイーターのように敵を倒せばG数を上乗せするバトルではなく、「モンハン月下」のようなバトル展開で、勝てば次の敵が出現、負ければART終了となります。ART中のバトルは自力感もあり、打っていて楽しい出来でした。

バトル中はレア役やボーナスによって必殺技をストックし、展開に応じてその必殺技を放出します。必殺技に依存する割合が高く、それがないとまずバトルに勝てない印象。特化ゾーンで必殺技を大量にストックしたり、勝利ストックを獲得することでロング継続となります。ゲーム性の総評としては、まずまずの高評価。

設定⑥の出玉率は108%と低く、さらにART突入率、ボーナス確率に設定差はほとんどなく、プレミアムBIGのみに大きな設定差が存在しており、設定判別も難しく、設定狙いの客層は打たない台です。プレイヤーに有利区間1500G規制が「リミッター」と認識されれば、さらに厳しい結果になりそうです。

また、現状で、新基準機の純増1.5枚クラスのA+ART機はバラエティー以上の台数(4~6台)で活躍している機種はほとんどなく、それを踏まえるとバラエティー以上の台数での導入はオススメできません。新台販売が少なく年末商戦を考えると、バラエティーでは導入しておきたい新台です。

本機や「戦国コレクション3」「ブラックラグーン3」の稼働が今後5.9号機ARTの指標となりますので、導入後の動向を注意深く見ておきたいところです。



【御礼】

秋のパチスロセミナー大盛況で終わる事が出来ました、多数の来場者様誠に有難うございました。ますます精進し来期以降も開催予定ですので今後とも、よろしくお願い申し上げます。またセミナーの資料が欲しい方は info@slot-support.co.jp までご連絡くださいませ。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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