三木流、「麻雀格闘倶楽部2」の評価は?

2016.10.14 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 122回目になりました。今回はKPE製「麻雀格闘倶楽部2」(納品12/4~)の評価です。長期稼働して粗利貢献度も非常に高かった前作の「麻雀格闘倶楽部」とスペックはほぼ同じまま、最新作が年末商戦に登場します。


<ボーナス>
■ボーナス:54枚獲得
(9G継続のレア役高確率)

<確率&出玉率>
■ボーナス
全設定共通:1/213

■ART
設定①:1/297
設定②:1/276
設定③:1/285
設定④:1/245
設定⑤:1/249
設定⑥:1/228

■出玉率
設定①:97.3%
設定②:98.4%
設定③:100.2%
設定④:103.1%
設定⑤:106.2%
設定⑥:110.1%


<通常時>
ベース:40G/50枚(設定①)
コイン単価:2.5円(設定①)
平均MY:2,200枚
MY単価:880枚
天井:33周期(約1320G)

対局1周期:約40G

■昇龍チャレンジ(CZ)
毎ゲーム報酬翻数UP

■霊獣チャレンジ(CZ)
全小役で解除抽選


<ART>
純増2.0枚/G
G数上乗せ×継続率タイプ

■格闘倶楽部RUSH(通常ART)
初期ゲーム数:アガリ点数÷200
(例、満貫8000点の場合40Gスタート)

■黄龍RUSH(G数上乗せ特化ゾーン)
黄龍図柄が揃うたびに上乗せオーブ獲得

■雀豪乱舞(G数上乗せ特化ゾーン)
勝率80%の連続対局

■中段チェリー
確率1/8192
G数160G以上


<感想>
筐体の印象は前作とほとんど同じ、液晶前面に飛び出す役物なども同じような動きで、それほど見た目の斬新さはありません。

スペックはA+ARTですが、ボーナスは小当りなので、ほぼ前作同様のART特化タイプとなっています。ゲームの流れも前作同様、千円で1対局(1周期)の麻雀を繰り返して、初当りを目指します。ベースが前作30G→40Gに、初当りが前作1/226→1/297(設定①)になり、初当りまで使う金額は同じでベースUPの分、長く遊ばせる台になりました。小当りのボーナスがレア役RUSHの役割となっており、通常時、ART中にも良いスパイスになっています。

通常時の麻雀の対局が楽しいゲーム性ですが、前作はART中が単調な点が不評でした。今作は、そのART中も対局の要素が少し加わり、前作よりART中が改善されています。

過去のヒット機の後継機は、新基準機ではスペックダウンとなるので物足りなさがあり、寿命も短くなる傾向にあります。しかし、本機は純増枚数は変わっていないのでスペックダウンしたイメージは軽減されています。

麻雀コンテンツはパチンコ・パチスロとの親和性が高く、高稼働する傾向があります。
前作の稼働は
1週目:24,208枚
2週目:21,755枚
3週目:19,759枚
と非常に優秀な稼働を記録。

既述の通り、斬新さはないので初期稼働はそこまで期待できませんが、麻雀コンテンツの強みを生かして長寿化には期待できそうです。中年男性がメインの客層で勝ち負けにこだわるタイプでもなく粗利貢献も高そう。

新台効果にはあまり期待せず、長期運用させるバラエティー向けの新台という総評です。バラエティーには確実に導入しておきたい1台です。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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