【金曜】藤崎敏郎「無関心で信用ガタ落ちの上司力」

2015.10.09 / 連載

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※日曜日から金曜日に移動しました!

藤崎敏郎の人材育成セミナー

部下に関心のない上司の応え方は、部下に何かを言われても、「ふーん」「そうなんだ……」となりがちです。たとえ、雑談であったとしても、このような応え方をされると、部下は上司に対して良い感情を持ちません。そのような上司から仕事の依頼を受けたとしても、「本気でやろう!」とする部下はいないでしょう。少なくとも、言われたこと以上のことをやろうとは思わないでしょう。応え方一つで、部下のやる気をなくさせることもできれば、やる気を引き出すこともできます。例えば、「結婚が決まりました!」と部下が言った時に、「やったね!素晴らしい」という上司と、「ふーん、そうなんだ」という上司ではどちらが部下から好かれるでしょうか。結婚が決まって上司は喜んでくれると思って部下は報告しているのです。その気持ちを察して、喜んでくれる上司の言葉はとても嬉しいものです。逆に、「結婚って良くないよ。仕事もできなくなるから」と応える上司だとしたら、部下は信頼する気持ちはなくなるでしょう。

仕事でも、「次回のサービスコンテストでは、1位を目指します」と部下が言った時に、「ふーん」とだけ上司が言ったとしたら、部下はどんな印象を持つでしょうか。もしくは、「それよりもやるべきことがあるだろう!」と否定されたら、どんな気持ちになるでしょうか。そうでなくて、「1位になる。それはいい目標だ!」と共感してもらえると、部下のやる気を引き出すことができます。

人間関係は毎日の積み重ねです。毎日のちょっとした受け応えを通して、お互いを認める言葉を掛け合うことで、信頼感が育成されていくのです。まずは、部下に関心を持って、部下の言葉を否定しないことから初めてみましょう。

 ところで、このような話しを社員研修で話したところ大きな反響がありました。これまで、彼女ができても長続きしなかったそうです。応え方のクセで、「ふーん」と応えていたそうです。相手に関心を持っている応え方をすればいいと分かって、未来に希望が持てると話してくれました。また、夫婦間で実践してくれた人がいました。「あなた、聞いているの」と、それまで言われてきたそうですが、妻の気持ちに共感する応え方をするように意識したそうです。結果として、妻との関係が良くなってきたそうです。

今回の格言は、

「返事は関心を持つ言葉を返すこと!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとし て独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修 講師と言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メンタル ヘルスマネジメント2級、宝地図ナビゲーター、レイキティーチャー、エネルギーマスターなど

http://p-link.co.jp/index.html(ホームページには各誌の書いた原稿を掲載中)

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