【日曜】藤崎敏郎「昇格&給料アップの秘訣10カ条」

2014.08.18 / 連載

藤崎敏郎の人材育成セミナー第6回

 社員研修先で「昇格した!」という受講者の声を聞くケースが多いのですが、何が直接の原因になったかというと……、私の講義「リーダーの心構え」を受けてから「自分は変わった」という声が一番多いんです。20代で店長になった人がたくさんいるし、エリア長になった人もいるんです。

 以下、「リーダーの心構え」を教えましょう。

 「リーダーの心構え」

  1. リーダーは、ビジョンを示さねばならぬ
  2. リーダーは、先頭に立たねばならぬ
  3. リーダーは、正しく仕事を与えねばならぬ
  4. リーダーは、反発を説得せねばならぬ
  5. リーダーは、褒めねばならぬ
  6. リーダーは、涙を流さねばならぬ
  7. リーダーは、叱らねばならぬ
  8. リーダーは、規律を示し、これを保たねばならぬ
  9. リーダーは、部下を育てねばならぬ
  10. リーダーは、業績を挙げねばならぬ

 今回は、7つ目の「リーダーは叱らねばならぬ」について説明しましょう。最近、叱ることができないという若いリーダーが増えているんです。このブログを読んでいるような人たちは驚くかもしれませんが、20代の大半の役職者は叱ることが苦手なんです。もしかしたら、叱られた体験も少なかったかもしれません。だから、部下を持った時に一番悩むのが叱ることができないことなんです。

 叱れないとどうなるかというと、部下の仕事が中途半端な状況でも、そのままにしてしまう。部下もその場での指導がないから、その仕事のレベルでいいと思ってしまって仕事の成長がなくなるんです。そして、上司は部下の仕事の中途半端な部分を、「仕方ないので自分でやるしかない」と、部下の分の仕事まで負担しなければならなくなるんです。結局、上司の業務量が増えてきて、ストレスをためていくケースが多いのです。

 叱ることは決して部下を批判することではありません。部下の成長を願って叱ることは愛情なんです。叱ることができないというのは、本当は、その部下の成長を願っていないということかもしれません。愛情がないということかもしれないのです。自分の子供が間違ったことをしていたら、すぐに叱りますよね。

 ところで、この10カ条の「リーダーの心構え」は、毎日声に出していて、いつの間にか暗唱するくらいになってほしい。店長からエリア長になった人もいるくらい、すごい結果を出してるんです。当然に給料も上がっています。ある会社の経営者は、この10カ条の心構えのある人を店長昇格の条件としているんです。

 ここだけの話しだけど、昇格面接などで自分の大切にしている仕事の心構えを話すような機会があったら、この中から3つほど選んで話すといいと思います。経営者もこのような心構えを持っている人が大好きなんです。かなりの確率で昇格できると思います。チャレンジしてください。今後も10カ条のその他の項目も説明していく予定です。お楽しみに!

今回の格言は、「叱ることも愛情!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

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元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとして独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1人事コンサルタントと言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メンタルヘルスマネジメント2級

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