【日曜】林秀樹「ド底辺ホール復活プロジェクト」第45回

2015.11.28 / 連載

※お詫びと訂正※11月8日に掲載した【日曜】林秀樹「ド底辺ホール復活プロジェクト」第42回ですが、記事自体を誤って43回分を掲載しておりました。あらためて、42回分を掲載しました。大変申し訳ございませんでした。

金曜日から日曜日に移動しました。

コンサルティングの現場より(33) 否定と批判

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。いよいよ年末営業が近づいてきました。今年の年末営業には話題機と呼べるような大型版権機種もなく、イマイチ盛り上がりに欠けた感は否めません。それでもド底辺脱却のためにできることから始めていきましょう。

大型版権機種もなく入替自体に期待が持てない現状では一気に盛り上げることは難しく、日々の営業で少しずつ変化を積み重ねていかなければなりません。それには一人一人のヤル気とパワーで現状を打開していく必要があります。

ところがそうしなければならないのにもかかわらず、いつも否定的な意見しか言わない人がいます。そういった否定的な人というのは得てして情報分析力に長けた(と本人だけが思っている!)人物で、「第三者的な視点」を強調していろいろなアイデア、施策にダメ出しをします。(まさか店長自身がそのようになってはいませんよね?) せっかくいろいろな意見を出しても否定ばかりでは、周りにも良い影響を与えません。意見を出す気も失せるというものです。

意見を出し合う、言い合うときには、かならずしも全会一致が良いとは限りません。そこには建設的・前向きな反対意見はあってしかるべきです。ただし注意してほしいのは、「批判はいいが、否定はダメ」ということです。

批判・・・物事に検討を加えて、判定・評価すること。

否定・・・そうではないと打ち消すこと。また、非として認めないこと。

「批判」では検討をし、批判した側から別の対案なり腹案を提示することになります。一方「否定」では単に相手を認めずに打ち消すだけになり、建設的・前向きに物事を進めようということにはなりません。「批判的思考」という言葉がありますが、これは「受け入れる前にいろいろな角度から比較・検討をする思考プロセス」を指すのであって、決してダメ出しをすることではありません。

会議なりミーティングというものは、現状に危機意識を感じたときにその対策を練るために開かれます。そしてド底辺と強豪の違い、それはマイナスと考えられる事実に対して、「積極的前向きに物事を捉えて行動を開始する」か、「消極的後ろ向きに捉えて動きを止めるか」にあります。今は確かに厳しい状況です。だからと言って否定的になるのではなく、批判的に物事を捉えていろいろな意見を出し合いましょう。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したの ち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に 頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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