【日曜】林秀樹「ド底辺ホール復活プロジェクト」第35回

2015.09.19 / 連載

金曜日から日曜日に移動しました!

コンサルティングの現場より(23) 変化を受け入れろ!

 皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。シルバーウィークが始まりました。と言ってもそれほど盛り上がっているようでもないようです。このシルバーウィークは国内旅行の販売が好調だったとのことですし、パチンコへの需要も少ない時期なのでしょう。過度な期待を持たずに残りの休日営業を進めてもらいたいと思います。

 さて先日、とある店舗でのお話です。この店舗ではそれまで3のつく日にイベントを行っていました。決して派手な告知ができるわけではありませんが、それでも過去からずっと行っていることなのでお客様にも浸透しており、それなりに高稼働になります。ただ、問題もありました。それは「その日だけ高稼働」ということです。10年ほど前なら「イベントで出玉を見せることで来店のきっかけを作り、ほかの日への稼働に波及する」ということもありましたが、現在はほぼそういったことは見られなくなり、逆にイベント日の放出の影響でその他の日の出玉を抑えなければならなくなることで余計にイベント日以外の来店が減少するという悪循環に陥ってしまっています。そうなると話は自然にイベント開催効果の検証、開催の可否になってきます。

 

店長「これまでの歴史もありますし、廃止してしまうと尚更稼働が落ち込みます。」

私 「しかし本来の目的は全体の稼働アップだが、その目的は達成できていると思うか?」

 どこの店舗でもこういった問題、話がされていることでしょう。そして結論は得てして「当面、現状のまま進める」となりがちです。しかしここで考えてもらいたいことがあります。それは「同じことをしている限り、今と同じ結果しか得られない」ということです。これまでしてきたことで結果が得られないならやり方を変えないと違う結果は得られないのです。

人間、だれしも「変化」に対して臆病です。しかし変化をしないと新しい未来は手に入りません。

 「自分の思い描いた結果が手に入っていない場合、これまでの道のりが間違っていたと考える」

 今までに固執しないで常に変化を受け入れる度量、そして今までを捨て去る度胸。これらを常に意識してください。安定した現状ならこれまでと同じで構いません。でも現在は激動の時代です。だからこそ、柔軟に。ド底辺脱却に必要なのは変化を志向することですよ!

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹

1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技 機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入 社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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