【日曜】林秀樹「ド底辺ホール復活プロジェクト」第17回

2015.05.18 / 連載

※金曜日から日曜日に移動しました!

コンサルティングの現場より(5) 稼げるときに稼げ!

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。GWという稼ぎ時が終わりましたが、さてド底辺ホールのみなさん、粗利益をしっかりと稼ぐことができましたか?なに?「出した」?

「いや、こういった集客が期待できる時だからこそ出してイメージアップを図ろうと・・・」

何をバカなことを・・・。稼げるときに稼がないでいったい、いつ稼ぐんですか!このような間違ったことをするからいつまで経っても「ド底辺ホール」という現実から脱却できないんですよ!

「いつまでもド底辺でいるわけにはいかないから、強い日に出してイメージを・・・」

・・・(ため息)。ハッキリ言います。GWに出したところで稼働も売上も、そして大事な利益も絶対に上向きません!むしろこれからもド底辺を彷徨う原因を作り出してしまっています。GWに出すということは、業績が上向くどころかより下降する非常に拙い原因なのです。

どんな営業をしようが毎月の利益目標(計画)というものがあります。GWに取れなかった(取らなかった)分をどこで確保するかというと、もちろん、5月の後半ですね。しかしみなさんも重々承知の通り、5月の後半は例年非常に厳しい稼働となってしまいます。つまり5月後半は通常の割数、玉利で営業したとしても売上が追い付かないので、たとえ利益”率“が合っていても利益”額“で追いつかなくなることが目に見えているのです。そうすると、「売上が落ちているのに、さらにシメないと追い付かない」となり、結局はお客様に悪印象を与える結果に陥ります。

「5月の計画はGWを元々出すように計画していたから、後半に無理な営業をする必要はないから大丈夫です。」

こういった意見もあるでしょう。しかし営業(経営)というものはなにも月単位だけで考えるものではありません。年間という単位で考えてください。一年の中でも「取るべき月、出すべき月」というものがあります。そして5月は当然「取るべき月」です。この取るべき月に取らなかった(取れなかった)分は、必ずどこかの月に負担をかけます。そう、「取るべきでない月に、無理をしてとる」ということになり、お客様に悪印象を与えます。

GWという集客時期、強いお店はしっかりとシメて利益を確保しています。だからこそ、これから落ち込むときにしっかりと放出できます。先週もお伝えしましたが、「取ったから出せる、取ったから買える」んです。

ド底辺ホールがなぜド底辺なのか?それは間違ったことをしているからです!出し方ひとつ、取り方ひとつでド底辺脱却が見えてきます。要は考え方なんですよ!

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹

1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技 機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入 社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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