【日曜】林秀樹「ド底辺ホール復活プロジェクト」第14回

2015.04.28 / 連載

※金曜日から日曜日に移動しました!

コンサルティングの現場より(2) 高望みをするな!身の程を知れ!

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。最近の業績はいかがでしょうか。ド底辺ホールという現状、稼働は低空飛行を続け、このままではヤバいな、と思い這い上がろうとしてもイベント規制もありなかなか打つ手がない。そんな中、話題機種の発表があると「この機種の導入で一気に挽回!稼働を回復させて~」なんて意気込んで導入するのですが、結局導入後も大差なく、また同じ毎日が続いていく・・・。残ったのは自店の体力的にちょっと(結構?かなり?)厳しい機械代の支払いだけ。その機械代を払うために泣く泣くシメて営業することでまたドツボパターンのサイクル、と・・・。こんな毎日、早くオサラバしたいですよね?でも、ここではっきりと言わせていただきます。

「最新機種で一気に挽回なんて無理!」

そして、

「ド底辺ホールに、話題の最新機種なんて要らない!勘違いをするんじゃない!」

現状の稼働がド底辺ならド底辺らしく、それなりの入替=中古だけで開店すべきです。ここで重要なのは「費用対効果」。つまり「かけたカネに対しての回収効果はどのくらいあるのか?」ということです。ド底辺ホールではたとえ最新台を導入しても近隣競合よりも早く稼働が落ちていくでしょう。それは遊技機に責任があるのではなく、あなたのド底辺ホール自体に責任があります。だって、同じ遊技機なんですから。だったら高望みをせず、まずは比較的安価な中古だけを考えてください。入替の考え方は以下のとおり。

「現状の平均稼働+1,000発でいい」

どうです? これならグッと遊技機選定のハードルも下がるでしょう?なにも30,000発稼働なんて目指さなくていいんです。だってあなたのお店はド底辺なんですから。現状よりもほんのちょっとだけ良くなる入替をこまめに繰り返していくんです。

あなたのお店はド底辺。身の程をわきまえて、一足飛びにいきなり良くなろうと思わないこと。何事にも順序、段階があります。実を収穫したければまず種をまき、水をやって育てることが必要です。何も準備をせずにいきなり果実はなりません。何のトレーニングもせずにいきなりマラソン完走はできないのです。最新台を導入してもそれを生かすべく土壌がなにもできていないから、今、ド底辺なんですよ?ウルトラCなんてありません。少しずつ少しずつ、一歩一歩階段を上りましょう。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹

1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技 機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入 社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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