「業績向上のための〝掛け算〟を覚えよう」

2018.07.28 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(172) お客様が喜べば、利益は増える

皆さんこんにちは、アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。7/19日(木)、綜合ユニコム様主催「計数管理研修基礎編」を開催いたしました。受講していただいた方、ありがとうございました。次回は8/23(木)に応用編を開催いたします。

さて今回も計数管理に関するお話をお伝えします。今回は「玉粗利とアウト」についてです。

月間の粗利計画が決まると、
・月間粗利÷日数÷台数
で一台あたりに必要な粗利(台粗利)が決まります。

例) 粗利1,500万、30日営業、200台とする
日別粗利=1,500万÷30日=50万
台別粗利=50万÷200台=2,500円
「日数と台数は変えられない」ので、実は月間粗利計画が決まればそのまま台粗利が決まることがわかります。

さて次は台粗利についてです。
・台粗利=玉粗利×アウト
で計算できるので、仮に粗利を増やしたいのであれば、
① 玉粗利を上げる
② アウトを上げる
の2通りの方法があることがわかります。
玉粗利を上げればよいと考えた場合、利益率を上げる(割数を下げる)ことで達成できるので、その視点は遊技機の管理に集中します。

一方アウトを上げればよいと考えた場合は「お客様が長く、また多くいればよい」ことにつながるので、できることは、
・入替をする
・出す
・お店の雰囲気をよくする
・広告宣伝をする
などが浮かびます。要はアウトに目を向けることはそのまま「お店のこと」を考えることにつながるのです。

店長(または店舗管理者)の仕事はもちろん、業績を上げることです。昔は「機械設置産業」という捉え方だったパチンコ業界においては、「遊技機の管理、出し方」が業績向上の要でした。だからこそ遊技機メンテナンスが重要だったのです。「いかにうまく使うか」です。

しかし現在は違います。遊技機の性能、魅力が低下したこともあり、他のサービス業同様「お店のトータルの魅力を向上させること」が業績向上の大きな要素となっており、相対的に遊技機管理でできることは低下しています。

店長の業務は機械選定やメンテナンスが主ではなく、お店を良くすることです。お客様が喜ぶお店を作ることが、そのまま業績向上=利益増につながります。カギは「台粗利=玉粗利×アウト」という計算であり、これは「掛け算」だということです。




綜合ユニコム様主催「計数管理研修 応用編」が開催されます。
■ 応用編 2018年8月23日(木) 13:00~17:00
[応用編]では、基礎編で学んだ基本用語と基礎知識を活用してより実践的な遊技機の運用についてお伝えします。特に日々の営業に関する悩みは計数管理を理解することで解決できることを学んでいただきます。

応用編の最後には、まとめとして遊技機管理の知識を計画に落とし込むための考え方を学習し、日々の営業で活用することができるようになっていただきます。

1.実践シミュレーション
・遊技機シミュレーションの考え方
・シミュレーションの組み立て方
・競合店の遊技機運用を推測する
2.営業への活用
・どうしても割数が落ちないときにどうするか
・体感スタートとHC(ホールコンピュータ)スタートの違いとは
・ベース管理が勝敗を分ける
・玉粗利ではなく玉単価を見る
・客滞率の重要性を理解する
3.営業計画の作成
・年度計画作成のポイント
・月間計画作成のポイント
・機種別計画作成のポイント
・メリハリの考え方
・進捗確認(週間集計)と修正のポイント

詳しくは下記綜合ユニコム様HPでご確認をお願いします。
皆さまのご参加、お待ちしております。
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/seminar/2018/0712.html
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/seminar/2018/pdf/20180712_0803.pdf

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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