「できない理由」を考えるド底辺思考

2019.04.06 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(208) 厳しいからこそ

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林秀樹です。3月度は20日過ぎ辺りから売上の低下が目立ちました。こうなると、たとえ利益率が計画通りだったとしても金額では計画未達になったりするので、会議やミーティングなどを行って今後の対処などを打ち合わせていることと思います。

さて、そんな議論の場で「こうしてはどうだろう~」という意見が出たとします。すると他の出席者からは、
・そうはいっても
・いや、でも
・それはできない
などの反応が出ることがあります。そして、これらの言葉の裏には「~無理だ」という意味が込められています。

しかし、こんな意見の交換はまったくもって不毛な議論だといえます。何のために会議をするのかというと、それは「これから先の未来を変えるため」のはずです。それなのにできない理由を挙げて否定し、それでいったい何が変わるものでしょうか。

確かに、今現在置かれている状況を事実として捉えることは必要です。しかし、それをさももっともらしく「動けない、動かない理由」に挙げるというのは、「自分は現実を直視しているからわかる」とでも言いたいのでしょうか。

そのような「できない理由」を聞かされても、他の出席者は反応に困り黙るだけとなります。「では、どうしたらできるのだろうか」を話せない人は、会議を空転させ周りを疲れさせるだけです。

「過去」は変えられないものです。だからこそ、今この状況という与えられた条件の中で成果を出すために見るべき、考えるべきは「未来」であり「前」なのです。

会議やミーティングは現状のマイナス面を話す場ではなく、これからをプラスにするための議論をする場です。

「できない理由は一切聞いていない。私が聞いているのは、どうすればできるのか、だ。」

状況が厳しい時こそ、この言葉を常に意識して行動してください。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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