5.5号機中古価格高騰の謎 -前編-

なぜ今?なぜこの機種が?謎に迫る

2018.4.16 更新

規則改正と5.9号機時代に高騰する5.5号機

 

去る2月1日、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」が改正された。これによりパチスロは5号機から新たな基準に沿った6号機へと移行することになる。

5号機といえば「バジリスク〜甲賀忍法帖〜絆」や「アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-」、「北斗の拳 転生の章」など出玉性能の高い旧基準機が今も設置されている。今回の規則改正は、出玉性能=射幸性の高さを規制して依存症の予防とするところが大きい。しかし、パチンコ業界ではそれ以前から自主規制によって射幸性の抑制を進めてきた。それが5.5号機と5.9号機だ。

5.5号機、5.9号機と段階的に出玉性能は確実に下がってきた一方、6号機はATやリノタイプが認められゲーム性の面では〝緩和〟された。しかし、出玉性能はやはり5.9号機よりも若干下がるといわれている。
規則改正が行われた2月1日以降、みなし機が撤去されるといった変化はあるものの、まだ5.9号機がメインになったわけではなく、旧基準5号機・5.5号機が混在していて出玉性能の劣化が顕著に見えている状況は少ない。5.9号機の機種数が少ないせいもあるが、5.9号機の稼働が低いということも影響しているだろう。
そんな中で5.5号機の中古価格が昨年末頃から急激に高騰している。この背景にあるものは何なのか?

 

なぜ今になって5.5号機?

 

広告宣伝が厳しい昨今で新台入替は唯一と言っていいほど集客の要となる施策だ。しかし、1台40万円する新台を無理して買っても機械代の回収すらままならない。そんな状況下で多くのホールが5.5号機の中古導入に着目するようになった。

5.5号機の規制内容が発表された当時は、それまでの旧基準機と比較して「出玉性能の大幅劣化」といった評価が目立っていた。しかし、実際のところ導入が開始され機種数が増えてくる中で少しずつユーザーから受け入れられる流れが出来上がり、大きく出玉性能が下がった5.9号機の登場によって逆に評価を高める事となった。
事実、稼働の推移を見てみると昨年末から5.5号機の稼働が徐々に上がっている。これはもちろん「旧基準機30%規制」の影響もあるが、ユーザーが5.5号機を受け入れたという見方もできるだろう。

中古の遊技機は一般的に新品よりも安い価格で取引されていることが多い。しかし、現在の中古機市場の相場を見てみると新台価格の2倍、3倍の価格を付けている機種も少なくない。

このような現象が起こる背景にはいくつかの条件が重なった状況がある。

①メーカーの出荷台数に対して需要台数が上回っている
②旧基準機30%規制で5.5号機の需要が増加
③17年9月末で5.5号機新台販売期間が終了
④年末~1月末にかけての前倒し認定により認定機が増えた

③については、認定機の取り扱いについて知る必要がある。パチスロは検定を通過して初めてホールへの設置が許可される。検定には3年間の有効期間があり、3年が過ぎると本来は撤去しなければならない。しかし、認定を取得すればさらに3年間の設置を許可され、一般的にパチスロは登場から6年間が設置期限となる。
ただ、認定を取得すると「遊技台の店舗間移動は同一県内・同一名義法人のみ」という制約がつく。これにより中古売却は不可となり、先の前倒し認定で中古市場への流入が一気に減ったということだ。

これらの条件が重なったことにより、人気の5.5号機は昨年末頃から一気に価格を上げることとなった。

 

隠れ人気機種 この機種はなんで上位に?

 

4月上旬現在の中古機価格TOP10を見てみると、ジャグラー、リノなどのノーマルタイプを除けばすべてが5.5号機だ。

パチスロ中古機相場ランキング
順位 機種名 メーカー 平均価格
1 パチスロ聖闘士星矢 海皇覚醒 三洋 3,281,333円
2 SLOTギルティクラウン エレコ 1,137,702円
3 ファンキージャグラー 北電子 1,110,000円
4 パチスロ笑ゥせぇるすまん3 笑撃のドーン 三洋 1,096,491円
5 スーパーリノMAX 山佐 996,666円
6 織田信奈の野望 ディ・ライト 737,586円
7 政宗2 大都技研 706,853円
8 アイムジャグラーEX-AE 北電子 663,000円
9 アイムジャグラーEX Anniversary Edition 北電子 608,604円
10 スーパーミラクルジャグラー 北電子 608,546円
参照:中古機相場.com 4月12日時点

 

上位の5.5号ART機をピックアップしてみると、「聖闘士星矢 海皇覚醒」に関してはいわずもがな、5.5号機の中でもトップクラスに人気の機種。尖った出玉性能が人気で昨年9月末の新台販売期限ギリギリまで増産がかかってなお多くの需要がある。
「笑ゥせぇるすまん3」も設定6の出玉率が119%で出玉性能が高いと話題になり、聖闘士星矢と同じ三洋製ということもあり人気に火がついた。
ここまでの2機種は全国のホールの設置・稼働状況を見てみれば、〝人気機種〟であり中古価格が高くなるのも「当然」とすぐに分かるだろう。
しかし、3位の「SLOTギルティクラウン」は正直その理由が分かりづらい。市場を見てもそこまで設置台数・店舗も多くなく、需要過多になる程の稼働かも怪しい……。

 

聖闘士星矢、笑ゥせぇるすまんは導入当初から中古価格が上がり始めたが、「SLOTギルティクラウン」に関しては年末~年明けにかけて一気に高騰している。
この機種はA+ARTタイプでは珍しく4段階設定を採用し、設定1から6にかけての出玉率は98.5%~111%と他2機種に対してそこまで高いわけではない。しかし、ユーザーからは〝隠れた名機〟として人気を獲得しているそうで、今になって導入したいホールが増えているようだ。

人気が出る機種というとやはり出玉性能が高い機種のイメージが多いが、ここまで価格が上がるほどの人気は何であろうか?この人気には何かワケがありそうだ。
ということで、本記事を前編とし、後編は「SLOTギルティクラウン」が人気なワケを探ってみようと思う。

後編は4月23日公開予定。

 

©ギルティクラウン製作委員会 【MUSIC】Licensed by Aniplex Inc. ©UNIVERSAL ENTERTAINMENT

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