PiDEA ニュース

連載•その他

林秀樹「継続率65%、平均連チャン3.55回の罠」

2018.02.04

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(147) 平均という考え方(1)

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。

2018年3月1日(木)、3月2日(金)の2日間の日程で、東京ガーデンプレイスにて綜合ユニコム社主催の計数管理セミナーを開催いたします。今回は2日連続の開催で集中的に計数管理の理解に取り組んでいただく構成となっており、基礎から応用、実践活用までをお伝えいたします。内容は、
・基礎編:基本用語と計算式の理解
・応用編:基礎編で理解した計算式を使っての遊技機シミュレーションの組み方の理解
・実践編:日々の遊技機管理や放出タイミングの設定、月間進捗管理の理解
という構成を予定しています。
そこで今回から4回に分けて3/1(木)~3/2(金)実施の計数管理研修を基にした「計数の考え方」をお伝えいたします。初回の今回は「TY(特賞時の平均獲得玉数)」についてです。

「TY」
用語の意味は「大当りをして確変終了までの出平均獲得玉」です。例えば「CR沖海4」ならばTYは約4,300個と計算できます。あくまで「平均」なのですね。

しかし私は、この「平均値」にはとても違和感を覚えます。1回大当りをすれば平均的にはこの玉数を得られるとしてもそれが毎回の期待値なのかというと、体感的にはもっと低いのではないか、と思うのです。特に新要件になり確率変動継続率が65%までとなってからの、入口が狭くてツボにはまれば大量獲得となるスペックにおいてです。

例えば「CR北斗の拳7転生」という機種があります。この機種のスペックは以下のとおりです。
大当り確率:1/319.7(確変中1/47.0)
確変継続率:65%
時短回数:7回 or 100回
大当り:
ヘソ  確変4R(550個)65%、非確変4R(550個、35%、時短7回)
電サポ 確変16R(2,200個、65%)、非確変2R(0個、35%、時短100回)

上記スペックから計算されるTYは約4,400個ですが、実際には、多数の出ない大当りと一部の突出した大当りの平均が4,400個となります。また平均継続回数で考えても「CR北斗の拳7転生」は3.53回ですが、体感的にはもっと低いと感じます。

ここで例えば以下のような継続回数があったとします。
1 3 1 2 8 1 12 2 2 6 1
この時の平均値は、
1+3+1+2+8+1+12+2+2+6+1=39÷11≒3.55回
となりますが、3.55連チャン以上したのは初当り11回中3回しかありません。

平均値とは別の指標として、
・中央値(順番に並べた真ん中の数字)
・最頻値(事象の中で最も多く出現している数字)
というものがあります。

この見方をすると上記継続回数は、
・中央値 → 2.0回(大当り11回を少ない順に並べた、6個め)
・最頻値 → 1.0回(大当り11回中、4回出現)
となり、実はほとんどの大当りは平均継続回数に遠く及ばないことが分かり、平均という指標があまり役に立たないことが分かると思います。

しかしこの計算からは逆に「中央値と平均値に乖離がある場合、突出した継続回数を示す可能性が高いスペックである」と考えることもできます。いわゆる「波が荒い」というスペックです。こういったスペックを好む客層が自店にいるのいないのか、機種スペックを精査するときは、平均値で考えるだけでなく中央値、最頻値も考慮することで、自店客層にあった機種選択ができると思います。


●    綜合ユニコム様主催セミナーのお知らせ
3/1(木)と3/2(金)の両日、東京ガーデンパレスにて綜合ユニコム㈱様主催「計数管理セミナー」を実施いたします。今回は2日連続の集中開催で計数の理解を図る、非常に濃い内容です。
詳細は下記をご参照ください。
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/seminar/2018/0311.html
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/seminar/2018/pdf/20180311_12.pdf



●「The Professional」にインタビューが掲載されました
各界の著名人にインタビューをしてその考え方や生き方を紹介する「The Professional」に掲載されました。
http://the-professional.biz/tp0081/
各界で名を成した多数の方の素晴らしいお話が拝見できます。

●おかげ様でジュンク堂大阪本店にて、週間ビジネス書部門ランキング1位を獲得しました!また楽天、アマゾン等のネット販売でも常時ランキング上位となっております。ありがとうございます。
全国の書店で販売、またネットでは下記サイトで購入が可能です。
・amazon
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/434491046X/calepo01-22/

・楽天ブックス
http://books.rakuten.co.jp/rb/14606937/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
同社ホームページはこちらをクリック

1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

関連記事

ニュース一覧へ